2009-12-31

ただそのときを待つ

もうすぐ、2009年も終り。

今夜、毎年恒例の帝釈天初詣に行った際、むこうで「厄払い」もやってもらおうと思う。

年が明けたら、厄年なんだよね。

まぁ、なにがどうであろうと、淡々と、粛々と日々を送る事自体は何も変わらないのだけれど。


これから近所の GS に洗車をしに行き、帰ってきたら結局今年中に終わらせることができなかった某ミックス作業を、家を出るまでの時間、楽しもうと思う。


ここ数年は、年を越す手前の時間は、六本木辺りを徘徊している。

今年も、たぶんそんなコースを通るような気がする。

年を越したあとは、帝釈天であたたかい広島焼を食べ、元旦の朝を迎える前に家に帰るのだ。

これだけは、20年かわらず同じだ。


今夜も、無事に帝釈天であたたかい広島焼を食べられることが、一番嬉しい。


いまはただ、そのときが来るのをひたすら待つ。


みなさまも、どうか良いお年を。

2009-12-26

images of 2009






































2009

ついに 40 代を迎えたこの一年も、残りあと僅か。
ちょうど去年の今頃、2009年という自分にとっての区切りの年に「なにかしないと!」と少し焦っていたのだけれど、いまにしてみるとこんなにも充実した日々を過ごせるとは。


一年を通して、写真家の首藤幹夫さんには大変お世話になりました。
須藤かよさんとのコラボを実現させていただき、劇団唐組と引きあわせてもらい、ジャケットの素材を提供いただき、深夜夜行バスという未知の世界を開拓するきっかけを貰い、等々などなど、今年の重要なポイントは全て氏によっておさえられていたと言っても過言ではないほど。
あらためまして、感謝多謝。


「映画」は結構大きな今年のキーワードだった。
「美代子阿佐ヶ谷気分」を嫁さんと観に行ったのだが、これは我が家にとって貴重なイベントだった。
松村監督の「TOCHKA」が公開されたことに発奮して、頼まれてなんかいないのに勝手に音楽を作ったりした(POP鈴木、徳久ウィリアム両氏に感謝!)
そして今年観た映画にはドキュメンタリー作品が多かったのは、なかなか興味深いことだと思う。


音源を作った、ということについて。
今年なにかをしなきゃ、と僕を焦らせていたものは、まさにコレだった。
ソレができたことで、次のテーマを考えることができるようになった。
そうやって、潜心しつつ、少しずつでも前進するのだ。


親父が、メンテナンスされたこと。
見舞いに通った三ヶ月という期間は、是即、試練の日々であった。僕にとって。僕と嫁さんにとって。僕の家族全員にとって。まぁ、親父本人がまず、そうか。
後になって、いままで気がつかなかった人間関係の溝が存在していたことに気がついたりなど新たな問題が起こったりもしたが、なによりメンテナンスが無事成功裏に終わったので良かったじゃないかと。


あれやこれやとまだまだいろいろあるのだけれど、比較的大きな事を挙げると、こういう一年でした。

と、いうわけで一年の総括。

2009-12-23

故障〜横溝〜怪奇映画〜大掃除 PART1

年末恒例の、ウィルス性胃腸炎で、先週末からダウン。

おかげで、行こうと思っていた某忘年会とか某ライブとかはすべてキャンセル。

過去のブログをみると、ちょうど去年もその前の年も、今の時期になると同じ症状でダウンしていたらしい。

毎年毎年、まるで正確な体内時計があるかのように、かならずクリスマス近くになると絶不調になるなぁ。。なぜだ、、


昨日までは、昼間にテレビをつけたら「横溝正史シリーズ」をやっていた。

黒猫亭事件、真珠郎、不死蝶。

いずれも音楽は真鍋理一郎(ほんとうは「眞鍋」)。

眞鍋氏の音楽、いいねぇ。

横溝の映画版を多く手がけた大野雄二氏もものすごく好きなのだけれど、いかがわしさとか怪しさ、あと奇っ怪なシーンのモヤモヤ度は眞鍋氏の方が好みだ。

大野氏の音楽は、全体的に「格好良い」んだよね。

7th コード(しかもエレクトリックギターが結構フィーチャーされてる)が結構使われているのに、古風なロケーションによく合う音になっているのが、素晴らしい。。大野氏の音楽は。

眞鍋氏の方は、コード感は現代音楽風なのが多いし、テルミンなのかなんなのかわかんないけれど、とにかく不可思議な音が満載。

どちらの音楽家にも、たぶんかなり影響受けてますが。。


昨晩、、というか今日の早朝、なんだかものすごい夢を見たおかげで目が覚めてしまった。

緑効青汁を飲み、リビングのソファに横になってテレビをつけたら、往年の「怪奇映画」をやっていたので、明け方までつい観てしまった。

観たのは、

『美女と液体人間』 
監督:本多猪四郎、出演:佐原健二/平田昭彦/白川由美/小沢栄太郎

『電送人間』 
監督:福田純、出演:鶴田浩二/白川由美/中丸忠雄/平田昭彦

『ガス人間第1号』
監督:本多猪四郎、出演:三橋達也/八千草薫/土屋嘉男/佐多契子

もうちょっと頑張れば不朽の名作(?)「マタンゴ」まで観れたのだけれど、ガス人間の途中で気を失ったみたい。


昭和三十年代の築地、新川、五日市街道(ってどの辺なのだ?)。。。この時代の東京って、良いなぁ。

二十代の八千草薫がかなり可愛い。思わずときめいてしまった。吉永小百合も良いけど、やっぱり八千草薫だなぁ。


あと、「電送人間」で出てきた「軍国キャバレー」って何?(笑)

「もっとキツイ酒くれ」と海軍風のセーラー姿の女の子に注文すると、

「ハーイ、ミサイル一丁!」なんて応える辺り、超イカしてるんですけど。


この頃の怪奇映画って、演出も役者も音楽もストーリーも特撮も、全てが完璧なまでに物凄く良い。

やっぱり CG の擬似的映像よりも、大道具小道具であつらえた本物のセットの方が、胡散臭いし、ある意味リアルだ。

それと、これは編集の妙かもしれないのだけれど、ほどよく懇切丁寧さを割愛している辺りも良い。

「とにかく観客に想像させる」というのが、怪奇映画の醍醐味なのだというのを、改めて思った。


今朝、完全に日が昇ってから再び目が覚めたら、胃腸炎もずいぶん収まった。


嫁さんと車で出掛け、ガストで遅い朝飯を食べ、ホームセンターで洗剤やらなんやら買出しをおこない、昼過ぎからよっこらしょと年末大掃除 PART1 を開始。

大量のゴミを出し、リビングの片付けを終えたところで今日はもう電池切れ。。

とはいえ、ゴミ出しが毎年大変なので、今年の分の3分の1は終えたかな。。

あとは今度の週末に作業部屋の整理(PART2)、流し台周りの洗浄(PART3)を終えれば、無事に来年を迎える準備完了。


我が家の大掃除は三部構成なのだ。

2009-12-20

日曜の夜に

「週末鬱病」なんていうのがあるらしいのだが、日曜の夜っていったら So In Love だろう。

この陰鬱としたイントロが、ぼくにとっての日曜日の夜なのだが。



もっとも、イントロは陰鬱として始まるが、曲としては △7th で解決する。

人生、悪い事もあれば良い事もあるよってことだ。

美輪明宏さんがいう、正負の法則を曲にすると例えばこういうことな訳だ。

ところで、以前、高円寺の円盤にギラギラナイトを観に行ったら、エンディングにこの曲が使われていた。

なんという素晴らしいセンスであろうか。

鳥ちゃん劇場「語り芝居・眉かくしの霊」

首藤さん曰く、ぼくは「ハマりやすい体質」なのだそうだが、なかば自覚はしつつも、いや今回のはそうでもないと思う。

結果、初日、二日目、の二回、荻窪に足を運んだのだが、ハマった、というよりも、一回だけ、というのが勿体無い、というのが正直なところ。

鳥山さんの、泉鏡花に対する愛情というか情熱というか執念のようなものはもちろん熱いものが伝わってきて素晴らしいのだけれど、何よりも、鳥山さんの表現そのものが、ものすごく、面白いのだった。


劇中で流れる、市丸さん(!)が歌う「三味線ブギ」にあわせて踊る境賛吉。

もちろん、ここは鳥山さん一流の演出なのだが、三味線ブギの境賛吉は、境であって境でなくなるように思う。

鳥山さんという語り部による、余談か。

あるいは、ちょっとした幕間劇のようなニュアンスもあったかと思う。

このあと、徐々に「お艶さん」の影がちらつき始める。

こうした「ブリッジ」の使い方は、市川崑監督による横溝正史の映画作品と、なんとなく近いものを感じる。

その意味で、とても「映画的」だと思ったのだ。


公演の会場が、これまた良かった。

昭和初期の雰囲気というのは、個人的に普段はそれほど思い入れはないのだけれど、それでも実際にそうした場所に足を踏み入れると、いろいろと感じ入ることは多い。

僕は、自分の前世を大正後期〜昭和の売れなかった探偵作家だと勝手に思っているのだけれど、開演前にロビーで煙草を吸っているときに、なんか昔ここに来たことあるかも、というような既視感があったのが面白かった。


どてらに外套をまとった鳥山さん、ものすごく素敵でした。

舞台のロケーションや造作も、大変に素晴らしかった。

それらの大道具小道具を活かし、鳥山さんの堺賛吉はほんとにそんな人が目の前で語っているかのように、迫力満点であった。

芝居のベースは、鳥山さんのコミカルな語り口なのであった。

そこに、時折挟み込まれる「ゾッと」させる口調、表情。

このバランス配分が、絶妙。

最後は、背筋がゾッ、っとなって終わるのだが、鳥山さんのハケ方が、格好良い。

ほんと、良いもの観させてもらいました。

2009-12-17

酒と政治

昨夜は、仕事での付き合いしかない人たちとの忘年会。

ぼくともう一人だけの「タバコ組」はテーブルの端に追いやられてしまった。

片方の喫煙者が、もとから政治話が好きなやつで、ちょっとアレだなぁ、、と思っていたら案の定、酒が進むとさらに政治話がしたくてしょうがなくなってしまったらしい。

二時間ちょっとで宴会はお開きとなり、長くて辛い拷問から解き放たれた。

が、どうにも気分悪く、酔い覚ましに会場の新川から新宿まで歩くことにした。

約 9km の徒歩の旅。



内堀通りから麹町に抜ける、いわゆる「番町」界隈は、なぜか昔から好きなエリアだ。

パブロフの犬のごとく、このあたりに来ると猛烈にアジャンタのカレーが食べたくなるのだが、財布には 260円しかないので諦めた。


新宿に到着するころにはいい感じで酔いも覚めた。

家に帰って、いいちこを飲み直そうかな、と思いつつ、風呂から上がったらそのまま気絶。

2009-12-15

さらっと一週間

火曜日、録音@高円寺
popさん、ウィリアムくんにご足労願い、僕の妄想録音にお付き合いいただく。
諸般の事情で、作業できるのは 1 時間だけ、という制約を念頭にいざ開始してみたら、じっさい録音やってるのは 30 分にも満たなかった。
完璧。
いままでのバンド人生で、個人練習を除き、これだけ密度が濃い作業をたった 1 時間で終わらせてスタジオを出てくるというのは初体験。なんとすがすがしいことか。
終わってウィリアムくんは別件へ、popさんとは赤ちょうちんで軽く打ち上げ。

水曜日、ミックス@自宅
こういうのは鮮度が命。
さっさとラフミックスまで仕上げてしまう。

木曜日、引き続きミックス@自宅
ちょっと迷ってあっちいったりこっちいったりしながら、なんとか目処がつく。
明日最終的な自己確認を通したらアップすることにした。

金曜日、ミックス仕上げ@自宅
出来たので、皆さんに試しに聴いてもらうべく、サイトにアップ。

土曜日、外出@初台〜下高井戸〜吉祥寺
初台で IMSTA FESTA 観覧。
APOGEE のフットペダルがちょっといいな、と思ったけど、値段を訊いて「それは高いよ」と思わず口から出てしまう。
このご時勢に、こんな仕様でそのお値段ですか。音は良いのかもしれないけれどさ、、
下高井戸で知人と軽くおしゃべり後、吉祥寺へ。
割礼の山際英樹さんと森川誠一郎さんの DUO を観るために。
ものっすごい良いものを観た。満足。
対バンのトリがなんとマーブルシープ。何年ぶりに観るのだろう。。
ツインドラムの轟音をマンダラ2 の密閉した空間で聴く。
耳がキーーーーーンとなるが、身体が浮くような轟音が心地よく、もういろんなことがどうでも良くなる。
終演後、岩下達朗さんと山際さんにご挨拶して、そういえば土曜日だからバスはもう無いか、と思いながら店を出た。案の定。途中まではバス、残り半分は徒歩。

日曜日、トワイライト・サーガ@府中
嫁さんが「トワイライター」になっちゃったので、しょうがなくておつきあい。
あ〜ぁ、はいはい。
うんうん、そうね。うんうん。
あははは、、、そうか、そうだよね。
うんうん。
と思いながら眺めていたら、あっというまに終わった。やれやれ。
面白くないって訳じゃないけど、男ひとりで観に行く映画じゃないのは確か。

月曜日、打ち合わせ@新宿
打ち合わせといっても沢すすむさんと軽く飲みに行っただけの話。
月曜日のせいなのか、はたまた不況のせいなのか、思い出横町の人の出がなんとなく寂しい。
楽しく飲んだあと、帰宅の途について電車に乗ったら、てっぺんが破れて脳みそのようなものをはみだしているカツラをかぶったおっさんが目の前に座っていた。
その破れたカツラをみたとき、ああ、いまってほんとに不況なんだ、となぜか実感してしまった。

2009-12-14

T IS FOR TOCHKA











映画「TOCHKA」にインスパイアされ、音楽を作りました。

http://shuhey.com/20091208/

しばらく、公開します。

ダウンロードは、ご自由に。

勝手に売ったりしなければ、コピーも可能とします。

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I inspired by "TOCHKA" movie made in Japan.

So, I make the music for own inspiration.

http://shuhey.com/20091208/

These data is free download.

Only personal use, you can copy it.

But, if you think for sale it, you must inform me.

Best regards.

2009-12-07

neofest2009

先日大阪で知り合った、belly roll film の谷口監督の短編二作品を観るため、神田の neoneo坐へ。

二つの作品の間には二年の間隔があるらしいのだが、どちらもストーリーテリングが面白い。

一方は 16mm フィルムでの撮影、もう一方はデジタル、という違いや、シリアスもの、コメディもの、というジャンルの違いもあるのだが、いずれにも観客に対して丁寧にストーリーを伝えようとする意思が底辺に流れているようで、観ていてとても心地よかったのであった。

小気味良いテンポ感も素敵。

次回作も、とても楽しみであります。


他の監督作品も印象に残るものばかりであったが、僕が観た 10作品中、ひとつだけドキュメンタリー形式のものがあり、これがもうかなり衝撃的であった。

自分の奥さんとの馴れ初めから第一子出産までを追った内容であったが、ひとことで言えば、「まるはだか」。

淡々と、しかし確実に「興味津々」な目でカメラを駆る監督と、被写体である奥さんとの間にある開けっぴろげな空気感が素晴らしい。

かと思えば、ラスト近くの「どストレート」な出産シーンにただもう圧倒されてしまい、見終わったあとアタマがボーっとなってしまった。

なぜだか劇中歌を歌っていた元「たま」の石川さんの歌が、気持ち悪いくらいローファイのくせに心にぐっとくる妙といい。


などなど、ほかにも盛りだくさんの作品群を観ることができて、しばし至福のひとときでした。

2009-12-03

トマトの味噌汁

たまには料理ネタなど。


以前、近所の飲み屋で注文した「ご飯」についてきた「トマトの味噌汁」があまりに美味かったので、自宅でも挑戦してみました。

トマトって鰹出汁とものすごく相性が良いみたい。

トマトの酸味と鰹出汁の風味だけで味がはっきりしているので、味噌の分量は控え目でよい。

トマトのリコピン酸は動脈硬化を防ぐ効能もあるし、血圧が心配なひとはこれお勧めです。

我が家では、隠し味に「おろししょうが」を小さじ一杯ほど入れました。

冷え性対策、、というよりも、しょうがの風味って味噌汁とよく合うんです。


■レシピ(4人分)

水(お椀で三杯)※あとで足します

出汁用こんぶ( 15cm 四方くらいのを一枚)

かつを節(ひと掴み、、おれの手は大きいので、女性なら「ふた掴み」かな)

トマト(ほどよく熟したのを一個)

長ネギ( 1/2 本)の白い部分

おろししょうが(小さじ 1 杯くらい。好みで調整してください。)

味噌(今回は大さじ 1.5 杯を目安に。分量は味噌の種類にもよるので、いつもの分量よりもやや少なめ、と思ってください)

※あると便利な道具・・・ステンレスの網笊、ステンレスボウル


■作り方
  1. 鍋に水とこんぶを入れ、超弱火にかける。15分~20分くらい。
  2. 鍋の中身が温まり、湯気が上ってきたらこんぶを取り出す。
  3. お椀一杯分程度の水を鍋に加え、かつを節を入れ、コンロの火を中火に上げる。
  4. 沸騰する手前で鍋を火から外し、ステンレスの網笊などでかつを節をボウルに漉し、ボウルに溜まっただし汁だけを再び鍋に戻す。
  5. 出汁の準備をしながら、トマトは皮の湯剥きをする。まずはお湯を沸かしておく。
  6. ヘタを包丁の先っちょなどでくり抜いたあと、ヘタと反対側の「へそ」のところで交差するように、薄く十字の切り込みを入れる。
  7. 網笊に、「へそ」が上を向くようにしてトマトを置き、沸騰したお湯をその上からかける。
  8. 十字の切り込みの交差しているところからきっかけを作り、指で軽くつまむとトマトの薄皮が剥けるので、要領よく薄皮を剥いてしまう。
  9. 薄皮が剥けたトマトを、好きな大きさで薄切りにする。
  10. 薄切りになったトマトを、鍋の出汁に入れ、少しだけ炊く(沸騰しないように注意する)
  11. トマトにほどよく火が通ったら、おろししょうがを加え、味噌を溶く。味噌は、最初は必ず少ない分量で入れて、好みの味に調整してください。
  12. 最後に、薄く斜切りした長ねぎを浮かべて、完成。

ちなみに、メインディッシュは「きのこたっぷりうどんちゃんぷる」にしました。

こっちのレシピは長くなるので割愛。 はは。

我ながら、肴が良かったので昨日はいいちこをつい飲みすぎました。。

2009-11-30

ここ数日もろもろ

木曜日。

大阪でたいへんお世話になったEさんが来京されているとのことで、大阪滞在中のお礼を兼ねて東京で首藤さんとツアーの打ち上げ@新宿。

幻燈作品「胡桃の世界」に出演されていた俳優のKさん、首藤さんEさんとは古くからの共通のお知り合いであるSさんらも交えて。

首藤さんがハイボールを飲んでいるのを見て、つられて僕もハイボールを飲んでみる。

美味。

ここに集っている方々の共通項として「映画」(芝居)があり、当然のことながら話題は映画の話になる。

さらに話を進めていくと、この場にはいないがドキュメンタリー作家のО氏が過去に制作した作品に関わる話題となった。

ぼくはО氏の作品は拝見しているのだが、そのドキュメンタリー作品のもととなった背景などをEさんからうかがうことができて、ものを作るひとりとしてものすごく刺激を受けた。

すごく、楽しいひととき。



金曜日。

「レッツゴー!武満徹大作戦」@Cafe FLYING TEAPOT

FLYING TEAPOT にお伺いするのはかなり久しぶり。 マスターご無沙汰してました。

たくさんの出演者を有するなかで、企画者の高橋裕氏のコーディネートが光るものすごく良いイベントでした。

徳久ウィリアムくん、賃貸人格さんらのような特異な(って誉め言葉ですよ)音楽家を武満徹という俎上でどう料理するのかたいへん興味があったのだけれど、高橋氏の音楽的包容力が見事な世界を作っていた。

はじめて目にした「即興カラメール団」はすごかった。 技術力に裏打ちされた鍵ハモの演奏もさることながら、音楽のセンスがたいへんに素敵。

高橋氏の素朴なギターに乗るウィリアムくんの歌は、かなり聴きごたえ有り。 二人の組み合わせできちんとした音源集を出してもいいのでは、と思う。

賃貸人格さんのテルミン、久しぶりに聴いたのだけれど、繊細で丁寧な調べが非常に良かった。

それにしても、武満さんの楽曲がすごく良い。

今後、僕自身もきちんと研究しなくてはと思ったのであった。



土曜日。

「CREAM ヨコハマ国際映像祭2009」@東京藝術大学大学院映像研究科馬車道校舎

イベント自体はいわゆるメディアアートの祭典なのだが、目当ては「TOCHKA」の観賞。

早めに会場に着いてしまったのだけれど、鑑賞券一枚で他の展示会場も閲覧可能だというので、近くの Bank ART で展示されている作品を観に行ってみた。

どの作品もとても素晴らしかったが、なかでも「ヂョン・ヨンドゥ」氏作品の『シネマジシャン』に大変刺激を受けた。

僕自身、過去に複雑な構造のライブハウスで P.A. をしていたことがあり、「観客の視点/リスニングポイント」によって作品の印象が変わる、ということは経験値的に理解していたのだけれど、最初から「観客の視点」に主軸を置いて制作されたと思える氏の作品にはかなり考えさせられた。

もちろん、いい意味で。

映像の質感自体も、ほどよい密室感があってまるで昔やっていた NHK の子供番組(たとえば「できるかな?」)のような雰囲気で、なんともいえず、素晴らしい。

良いものを観させてもらいました。


さて TOCHKA 観賞後、松村監督のほか、映画のイメージアルバムを制作された Chihei Hatakeyama氏、boid主催の樋口氏、映画の宣伝などを担当されている吉川氏らによるトークイベントがあったので、そちらも楽しく観させてもらった。

トークの中で「映画の軸が外部にあり、例えば Hatakeyama氏のイメージアルバムのように、作品に触発されて何かが産出されること」というテーマに、つい発奮。

だったら、おれもやる。

イベント終了後、監督らにご挨拶したり、久しぶりにお会いした TOCHKA のスタッフEさんと立ち話したあと、妄想うずまく頭で帰宅。



日曜日。

首藤幹夫さんのスライドと Small Color さんの音楽のミニライブ@銀座 Apple Store

時間を一時間間違えて(というかちゃんと調べないで)来てしまい、会場に着いたらまだリハーサル中であった。

開演時間まで Apple Store 店内をぶらぶらしてようと思ったのだけれど、金がないくせに物欲が湧いてきそうだったので外に逃げた。

ああ怖かった。

さて Small Color さんと首藤さんのアナログスライドとのカップリングだが、拝見するのは 07年9月のアサヒアートスクエア以来、今回で二回目。

アートスクエアのときもそうだったのだけれど、今回も映写面がグレー色。

スライドの光をほぼ吸収してしまうために、映っているものの発色が鈍くなる。

もったいないといえばもったいないのだが、Small Color さんの音楽に対し、これはこれで良かったと思う。

Small Color さんの音楽は輪郭がはっきりしており、淡く映し出されるスライドの質感がまるで夢の中でみたような色合いになっていたので、その互いのコントラストがほどよいバランスであった。

・・・とアートスクエアを観た時の感想でも書いたような気がするが、次回拝見する機会があれば、そのときはグレー色じゃない会場で観たい。。


会場に着くまでは、Apple Store、イコール、イベント会場、とちょっとあなどっていたのだけれど、いざライブが始まってみると出音が非常に素晴らしい。

というか、そんじょそこらのライブハウスのレベルを凌駕して、良い。

終演後にステージを観察しにいったら、Vo. マイクや Gt アンプ用マイクに、ゼンハイザーのいわゆる「クジラ」かとおぼしきマイクがセットされていた(!)

訊けば、マイク類に関しては P.A. を担当された方の持ち込みだったらしいのだけれど、そこに Small Color さんらに対する愛情が感じられて、なんだか嬉しかったのでした。

良い音楽をやっていると、良いスタッフに巡り合えるということだと思う。


会場を後にし、首藤さん、Hさん、Kさんらと軽く打ち上げ@会場近くのSKS(笑)

ちょっと妄想が入った話題で、妙にコーフンする。

たぶん、いまから胃袋を小さくしておく必要がある。

あるいは、代謝率を上げて、食べた物をすぐに燃やせる体にしておくか。

いずれにせよ、楽しいひとときでした。

ぼくだけお先に失礼し、帰宅。

2009-11-26

いきなりサンシャイン

って Teardrops の名曲なのですが、




今日、「いきなり」なことが二つ 立て続けに起こったので、なんとなく頭に ↑ のリフが、まるでパブロフの犬のように鳴ったのでした。


まぁ いきなりなことっていっても 面白かったから良いけどね。

IMSTA FESTA

だれか一緒に行きませんか?(無料です)

ぼくは 12/12(土)の昼間に Logic と Live と Max/MSP+Jitter のセミナーを受けようと思っています。

http://www.imsta.org/japan/festa/

2009-11-25

思い出

愛、夢、ときたらつぎは思い出ですな。

今回の幻燈写真ツアーで印象に残った風景。


下北沢初日。

首藤さんからの差し入れ。

わんわん。

美味し。













早朝、大阪着。

このときの BGM は

「朝日のようにさわやかに」

といいたいところだが、実際には

乗客たちの寝息であった。






気分よく晴れ渡った朝の中崎町を、ぶらぶら。

この界隈、ひとめで好きになった。

以前から、年取ったら大阪に移住しようと思っていたのだけれど、住むならここだなぁ。









この看板の裏に、ぼくの大事な思い出が隠されているのであった。

もっとはやくに訪れていればよかった、と後悔するも、もはやあとのまつり。

2009-11-24

大阪での夜は、泥酔の一歩手前の状態で寝ていた。

たいていこういうときには普段みないような夢をみる。



一日目:

ブラジルとかアカプルコあたりの、海に面した断崖絶壁にいる。

地元の子供たちは、崖のてっぺんから平気でどんどん海に飛び込んでいくのだが、大人のおれは、大人の見本としてなかなか飛び込めない。

なぜ躊躇していたのかはもう忘れてしまったけれど、結局、最後には飛び込む。

なんとか大人の面目躍如か、と思ったところで目が覚めた。



二日目:

いぜん実際に勤めていた某会社。

謝恩会かなにかで、どこかの宴会場でどんちゃんさわぎをしている。

男性陣は、なぜかすっぽんぽんのふるちんにならなくてはいけないことになっているらしい。

そのことに憤慨した男性社員たちは、なぜかそこでみんな会社を辞めてしまう。

気が付いたら、男はおれ一人となってしまった。

なぜ、みんなやめてしまうのだろう。

はだかってこんなに気持ちがいいのに、と思いながら、おれはそっせんしてふるちんになっている。

でもさすがにちと寒いな、と思ったところで目が覚めた。



三日目:というか、帰りの深夜バスの話。

これは実際の話だが、昼間に九条近辺を散策していたら、大橋巨泉氏のような女性がいた。 この意味は、わかるひとだけわかってください。

それとこれも実際の話だが、ぼくは 20 年ほどまえ、大阪に住んでいたことがあるのだ。

で、夢の話。

大阪在住のころにとてもお世話になっていた方が、遊びに来い、と連絡をくれた。

手土産に酒を買い、よろこんで伺うのだけれど、奥さんかだれかご家族の方が、いまちょっと使いに行ってます、という。

しょうがないので、酒瓶をもってベンチに座って待っていると、大橋巨泉のような女が「そのお酒、預かりましょうか?」とぼくに言ってきた。

ありがたいのだけれど、なんだか残念な気持ちになったところで目が覚めた。

今度の幻燈ツアーでは、沢山の方から愛情をいただいた。

この場を使ってお礼を。


LA CAMERA、 O 氏。

その審美眼と博識さとで、いつでも常に的確なアドバイス/批評を述べられる方。

そんな O 氏のもとには、ありとあらゆる才能が集う。

表現者たるもの、誰でも自分らがやっている表現について、なにかしらの反応を得たいと思っているものだが、氏の言葉のはしばしには愛を土台としたサジェスチョンが秘められている。

LA CAMERA でやらせていただけるのは、表現者のはしくれとして、冥利に尽きます。



アルチザン、 E 氏。

朴訥とした人柄の方だけれど、ぼくには大きなうねりの中心に鎮座まします太陽のような方に見える。

氏が率先して書いてくださった DM の文章には、控え目ではあるが、ベテランだけがもつ洗練された宣伝の手腕がうかがえるのであった。

「宣伝」という言葉の意味を辞書からひも解くと、

「主義・主張や商品などに関する知識・効能を広く人々に説明し、理解を得ようとすること」
(「大辞林」より)

となる。

こういう方と出会えたことを、ぼくは誇りに思う。



シネ・ヌーヴォ、 K 氏。

現実と理想にはいつでもジレンマが横たわる。

K 氏には、そうした狭間の中で活動していくものだけが持つことができる、凛とした緊張感と、それを楽しむ大人の「遊び」がほどよいバランスで同居しているように思える。

そう、世の中には「遊び」ってもんが大事なんだよ、っていうことを、つかの間の会話から強力に教えていただいたのでした。



大阪造形センター W 氏。

「輪」という言葉を人間にしたら、W 氏になる、という方。

大阪の「愛」を象徴するような方だ。

こういう方がいらっしゃるから、みんな頑張れるのだなぁ。



そして、

坂本宰の影の坂本君。 (ややこしいな、、、笑)

下北沢の二公演を観ていただいたうえ、大阪に旅立つまえに、さりげない檄をいただいた。

坂本君からは、ものすごく勇気づけられたのだ。



他にも、会場に足を運んでくださった全ての方々から、計り知れない愛をいただきました。



みなさま、 ありがとうございます。

幻燈写真ツアー無事終了

無事、大阪公演を終える事ができました。

ご来場いただいた皆様、有り難うございました。

ご支援頂いた関係者の皆々様には深く深く感謝致します。


深夜バスで新宿を出る際、首藤さんとは「このツアーってエンドレスにしてかないとね」、ということを話し合ったのでした。

終わらない感じって、大事。

終わる、という感じは、例えば芝居の千秋楽が判りやすい。

幻燈は、毎回、同じことができない。

その意味では、毎回、ライブをやるごとに千秋楽を迎えるようなものだ。

そんな千秋楽が、延々と断続的につづく、というイメージか。

ただやり続ける、という惰性的な「エンドレス」なのではない。

たとえば、詩人の新井高子さんがいうところの「運動としての表現」ということを、ぼくなりに咀嚼するとそういうことだ。


この三日間、首藤さんといろいろ話をしたのだけれど、いまがぼくらくらいの年齢の人間にとって一番良い時かもしれないと強く思った。

自分たちに都合が良い、という意味ではなく、むしろ自分らを切磋琢磨してくれる時期、という意味合いの方が強い。

たぶん、誰もそこに気がついていないし誰もやっていないことなので、ものすごくやりがいを感じてしまう。

来年以降、僕がやっていくべきことの大きなヒントを得た手応えがあった。

首藤さんとも共通の友人で、たまたま同じ時に来阪していた短編映像作家の麿氏も交えて話していて、さらに確信したと言っても良い。


とにかく、得るもの多く、実りのある楽しい旅でした。

首藤さん、ほんとにどうもありがとう。

こんごともどうぞ宜しくです。

2009-11-23

深夜バス


幻燈ツアー大阪篇も無事、盛況のうちに終了。


今は帰京の途にある深夜バスの中でこれを書いてます。


深夜バス、この年で初めての経験だけど、すごく良い。


ぼくは今、バスという名の暗闇に押し込められたただの「荷物」である。



2009-11-16

ご来場ありがとうございました(幻燈ツアー東京編無事終了)/ 邂逅 / 渋谷の影

『幻燈写真ツアー(Photographic Magic Lantern Tour)』@下北沢 LA CAMERA

土日の二日間にわたり、多数ご来場いただきました皆様、まことに有難うございました。

LA CAMERA の皆様、首藤さんのご家族の皆様にも大変お世話になりまして、有難うございました。

首藤さん、たいへんお疲れさまでした。  今週末の大阪も宜しくお願いします。



いつも言っていることですが、首藤さんのスライドにはほんとに情報量が多い。

そこに音楽を当てるとき、いかにスライドの情報量との間隔を測るかが最大のポイントだ。

少ない言葉数で何かを抽象化する、かつ、ある程度は的を得た表現にしたい、という作業は、噺家がよくやる「なぞかけ」ににているような気がする。

「そのこころは」というオチを聴いたときに、聴衆は「ああ、なるほど」と腑に落ちるという、あれです。

この二日間、ぼくなりのなぞかけ作業を、鬼の集中力を駆使しつつも、楽しんでいたのでした。

ほんもののなぞかけとちょっと違うのは、「そのこころ」はその場に居てくださっている皆さんが、思い思いにいろんな想像/妄想をしてくれたらいい、ということ。

いちおう、こちらとしてはわりと明確な答えを持っているつもりだし、それを伝えようと奮闘はしているのだけれど、どう感じていただけたのかなというのは、みなさんの宝物だと思うのです。

自分だけの宝物って、たまに人に見せたくなることもあるけれど、ふだんは大事にとっておくもの。

そっと大切に、心に飾っておいてください。



話は遡り、そんなぼくらのライブの一日前である金曜日、坂本宰の影「モノローグ」を観るために、渋谷 UPLINK へ行く。

途中、LA CAMERA に立ち寄って明日からのご挨拶を兼ねて機材の確認をし、下北沢から渋谷まで雨が降りしきる中を歩いて移動。

会場に着いたのは OPEN の 30 分前、、、のつもりだったけれど、入口の張り紙を見たら開場/開演の時間が 30 分ずつ遅れとる、、、。  あはは

坂本君にとって初めての会場なので、きっとかなり慎重に準備してるんだろう、と勝手に納得し、時間をつぶそうと近くのベローチェに入った。


レジで注文していると、そこにいきなり松村監督がお店に入ってきた。

おー!

訊けば、ユーロスペースで上映されていた松村監督の「TOCHKA」に、毎日通っていたのだとか。

観客の様子を自分の目で確認しないと気が済まなかったのだろう。

松村監督らしい、誠実で真摯な姿勢だ。

毎日、映画館に向かう前に、このベローチェに立ち寄って必ず気合いを入れていたらしいのだけれど、たまたま入った店でこうして出くわすってのが、なんだか不思議な縁を感じてしまう。

ユーロスペースでは無事楽日を迎え、このあとヨコハマ国際映像祭、大阪、神戸、名古屋での上映が待っているそうである。

TOCHKA は、そんじょそこらの映画ではない。できるだけ、多くの人に観て、感じてもらいたい。  なんとか全国で上映させてあげたい。


やがてお互いにほどよい時間となり、ふたりでベローチェを出、松村監督はユーロスペースへ、ぼくは UPLINK へ。


二週間のあいだに二つの公演に臨むという。

いまは、坂本君のなかでなにかがスパークしている時期なのだろうか。

先日の plan-B の打ち上げで、何人かのお客さんから坂本君へのちょっとしたリクエストがあったようなのだけれど、UPLINK ではそれらが見事に反映されていたように思う。

お客さんは、自分が観たいものを観るために足を運ぶ。

表現者は、お客さんが観たいと欲していることに対し、自分なりに料理したものを提供する。

そこが、表現者としての「腕の見せどころ」だ。

そういう、「観る人を意識した表現」を緻密に丁寧に展開している坂本君もまた、誠実で真摯な人間である。

ものすごく、良い物を観させてもらった。


で、これはかなりどーでもよいことなのだけれど。

UPLINK での坂本宰の影を観にいらしていたなかに、旧知の方が何名かいらっしゃった。

そのうちのある男性の方が、ぼくが髭を剃ったことに反応してくださった(笑  あはは

この方は、普段からものすごく気遣いの上手な方。

こういう人は間違いなくモテます。 ええ。

で、もうお一方、こちらは女性の方なのだけれど、彼女も髭がないことに気づいてくれたのでした。


世の男性諸氏、女性が髪形を変えたらちゃんと反応してあげましょうね(笑


そんなこんなで、僕的にちょっとうれしいこともあった渋谷の夜でした。

2009-11-12

今週末、2days ライブ (再掲載)

今週末、土日の二日間、東京・下北沢にて写真家・首藤幹夫氏の幻燈上映会が開催され、そこで少しだけ音楽の演奏を行います。



『幻燈写真ツアー(Photographic Magic Lantern Tour)』



下北沢 LA CAMERA

東京都世田谷区代沢 4-44-12 茶沢通りビル 2F
電話 03-3413-9422
[1] 下北沢駅南口を出て、階段を降りた方向にそのまま南口商店街を進む。
[2] 茶沢通りに合流してさらに直進。信号を3つ越えた先、右手のビル2階。駅から徒歩12分。


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11月14日(土)18:30 開場、19:00 開演
11月15日(日)16:30 開場、17:00 開演

料金:1500円

幻燈/首藤幹夫
音楽/シューヘイ


それだけでも素晴らしい写真たちが、映画でもなくコンピュータグラフィックでもない感触で変化していくさまは、まさに幻燈と呼ぶにふさわしい、独特な世界を表現します。

私は幻燈と共に、E.Gt、A.Gt、Bandlim、などの生演奏を行います。

ぜひお誘いあわせの上、お越しください。

上映会終了後、同会場内にて軽く打ち上げも開催致しますので、そちらもぜひ。


そして翌週にはこの二人で大阪ツアーに出ます。

大阪造形センター
大阪市北区鶴野町1-1
電話 06-6372-9781


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11月20日(金)21日(土)
両日18時開場19時開演
料金:2000円(1ドリンク付き)

関西方面で初めて幻燈をご覧いただける貴重なライブとなります。

お知り合いの方で関西方面にお住まいの方がいらっしゃれば、どうかお口添えいただけると幸いです。


どうぞ宜しくお願いします。

2009-11-11

もーほんとにどうでもよいことなのだが

二年ぶりくらいにヒゲを剃ってはや二週間くらい経つかな。

この間に、男性でそれに気がついて声をかけてくれた人、何人かいるのだけれど、このひとたちって実際すごくモテるんだよね。

モテ方に嫌みがないっつーか。

きっとこのひとたちは、女性が髪型を変えたら「気がついてあげられる」ひとたち、ってことなんだよね、たぶん。

要するに、ヒゲを剃ってみたことで、髪型を変えた婦女子たちの気持ちが理解できてしまった、って話。


ね、どうでもよいでしょ。

2009-11-09

新宿ロフト

奇形児と AFTER THE SLUDGE と割礼を観るために、新宿ロフトで開催中の Drive To 2010 に行ってきた。


奇形児、初めて生でみた。 すげ格好いい。

「迷信」、高校のころにコピーしてたよ。。 

イントロのあのベースラインが始まった瞬間に思わず鳥肌がたってしまった。 あはは

完全にミーハー。


のっけからええもん見せてもらったもらったので、がんがん飲んでしまう。  あ~ぁ


AFTER THE SLUDGE

バンドのアンサンブルがとても良い。

ヤマジ氏のギター、ドライブしててめちゃ最高。


割礼

ロフトでみる割礼、初めて。

ロック系のライブハウスらしい出音の割礼、やっぱりすごく良い。

出音自体は、ちいとバランス悪かったように思う。 サイド G の外音がでかかったせいで、宍戸氏の G と Vo. がよく聴こえない。

でも、それでも良かったのだ。

岩下達朗氏演出のステージヴィジュアルも良かった。 あれはもはや CG と呼ぶべきではない。 生命が宿った照明システムだ。


お客さんのなかに懐かしい某飲み屋の元マスターを発見。  いやー、ご無事でしたか。 早くお店復活できますように。。 


あといろいろな人とばったり会ったりしてなんだか不思議な空間だったなぁ。


割礼を観終わったところで、youtubu の部活が始まったので挨拶もそこそこに会場を後に。


愛想なしで失礼しました>各位

2009-11-07

THIS IS IT

ご仏前をお供えするつもりで観てきた。

気がつけば、たまたまではあるけれど、ここ最近観た映画が三本続けて音楽もののドキュメンタリーになってしまった。


ミュージシャン、ダンサーのひとたちが、かなり可哀想だと思った。

彼らには、「MJ と一緒にリハーサルを経験できた」という思い出は残っただろう。

でも、リハーサルはあくまでリハーサル。 本番ではない。

熱狂する大観衆の前で、MJ と繰り広げる悦楽のステージを共有するという体験ができなかったことは、彼ら共演者にとってトラウマになるのではなかろうか。

これは、ものすごい時間とカネをかけた素晴らしい前戯のみで、実際には絶頂を迎えることができなかったセックスと同じだ。

あれだけ多幸感が詰まったリハーサルを経験しているだけになぁ。。


Human Nature がかなりフィーチャーされていたのは、嬉しい驚きだった。

MJ が作った楽曲ではないし、Thriller や Beat It、Billie Jean に比べれば当時のヒットチャートとはあまり縁がなかった曲だからだ。

かの Miles Davis は 80 年代当時、この曲を指して「いまおれたちが演奏すべきスタンダードはこれだ」と言っていたそうな。

そんな逸話は抜きにしても、純粋に名曲だと思う。

あの怪物アルバムの中で、この曲が一番好きだ。

THIS IS IT の中でこの曲を歌う MJ の声は、まるで天使のようだった。

あのスキャットのシーンで、思わず涙がこぼれてしまった。

あまりに儚く、美しい声。


とても 50歳とは思えない身体の動きの冴えと、歌声。

演奏のリクエストに的確に応えるバンマスや、自分を気遣うスタッフらに対する「ありがとう」という台詞を、Thank you と表現せず、God bless you、と表現する MJ に、あらためて心からリスペクトを送る。


R.I.P. MJ


2009-11-05

鑑賞 x 3

先週末から今日にかけて、いずれも内容のある素晴らしいものを観てきた。

**土曜日
「あがた森魚 / ややデラックス」@シアターN渋谷

なんとなく、唐十郎さんの「シアトリカル」を、観ていて思い出した。

それは、内容が似ているとかではなく、「オバロク」(いま作った造語。over sixty )な表現者の方々が、いまこの時代どんだけパワフルなんだよ! と、 観ていてつい、高揚してしまう。

矢野顕子さんが「あがたくんみたいな人は世界中見渡してもまずいない希有な存在だから、国が保護した方が良い」というような発言をされていたが、どうせやるなら、南米あたりにあがたさんのアトリエ/スタジオでも作ってもらって、海外旅行の永久フリーパス券を発行しちゃう、なんてのはどうだろうか。

あがたさんが好きな時/好きな場所に移動できる方策を練ってあげれば、あと面白い人材は自然とあがたさんの周りに集まってくるんだから。

そんなのがほんとに実現しちゃったら、すごい音楽、すごい映画、すごい芝居、などなどが魔法のようにわんさか出来るんじゃないか。

あがたさんは、そういう待遇に値する稀代の表現者だと、真剣に思う。


**日曜日
坂本宰の影「クライマクテリック」@plan-B

あっという間に時間が経ってしまった。

それくらい、構成/密度/演出のバランスが素晴らしかった。

そして、いままで幾度か拝見しているから思ったことだが、回を増すごとに坂本君のプラン/シナリオ/技法が、どんどん緻密になっていっている。

最初に観た時から坂本宰の影という表現は緻密で繊細だと感じていたが、そんなぼくはまだまだ甘かった、と思わせられるくらい、今回のはさらに緻密さや繊細さを感じた。

しかしながらそこにあるのは、イマジネーションを刺激し、喚起させる広大な森。

ただ影が揺らぐ様に魅せられているうちに、時間は無情にも過ぎて行ってしまうのであった。


**水曜日
「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」@TOHOシネマズ六本木

もうほんとに素晴らしかった。

バンド(ことにメタルバンドなどは特に)という存在には、色んな幻想がつきものだけれど、いっさい、そういうのは無しだ。

爽快!のひとこと。

ANVIL はあんまり知らないのだけれど(知人のなかにはそうとうな ANVIL 好きが居た)、格好いいな、新作。

歌詞も、裸のままの言葉が用いられている感じで、ほんとに良いな、と思った。

CD 買っちゃうかなー。

日本盤はソニーから出てるらしいけど、無理にそういうの作んないで、本人たちとの通信販売だけでよかったのでは。

日本人向けの販売窓口を作るぐらいにしとくとか。

などと心配しちゃったのはぼくだけだろうか、、苦笑

あと、ここ最近のマイケル・シェンカーが拝めるのはお宝映像か。


P.S.
何度観ても、中央の建物は手塚治虫氏が未来を描いた画そのものだ。



2009-11-03

無題



羽田で観た不思議な物体













もっこり













じゃー













沖縄にきたらここ。ルートビア飲み放題。












2009-10-30

パターン認識

コンピュータビジョンの応用といっていいのかな。

かなり面白いのを見つけてしまった。


ラフなスケッチをもとに、パターン認識技術を使って動的にモンタージュしてくれるらしい。

ふーむむむ。。



2009-10-29

雑記

某日。

近くに住む某音楽家と、地元にある「もつ鍋」の店にて、飲み。

ここ最近、調布市内の飲食店はほんとにいい感じ。

そこそこ安く、味は抜群、居れば落ち着けるという、三拍子揃った店が増えてきた。

この店もそのなかの一つ。

さすがに野郎二人だったので食って飲んでほんのちょっと高くついたけど、プライスレスな楽しいひとときというやつを味わうことができたのでありました。

またやりましょね。

〜〜〜

ちょっと前に Logic 9 付属の WaveBurner の不具合について、と、その解消方法を書いたのだけれど、某音楽家も同様な問題に直面した際にあのメモを参考にしてくださったようで、無事問題解決されたらしい。

風の噂。

というのは嘘で、ブログのログを眺めてて気がついた。

人様のお役にたてたと思うと、気分良し。

〜〜〜

そろそろ、蛍族やってるのも辛い季節にさしかかってきた。

気がつけば、今年もあと二ヶ月とちょっと。

あと二ヶ月でできることってなんだ。

準備、鍛錬、実務。

いつだって、これしかない訳ではあるのだけれど。

2009-10-27

vessel of a leaf のリリースにあたり(その5)

M-5 について。


タイトルの "p10m" は、polymorphism の略記(p と m の間に 10 個のアルファベットがある)


SNPs という単語をネットで知ったとき、この曲を発想した。


おそらくこの世界は、詳密・緻密に設計されている。

あまりに詳密・緻密すぎて、いままでぼくは「自然とはダイナミックなもの」だと勘違いしてきたかもしれない。


そんな世界で、人間は設計図の断片をようやく見つけだすことができ、それをなぞらえるための第一歩を踏み出した。

ゲノム解析、オーダーメイド医療など。


この曲は、そんな人間たちがおりなす次次世代ドラマ模様の劇伴を妄想して作った。


ちなみにこの楽曲の制作にあたっては、この作品集のなかでもっとも緻密なプログラミングを行った。

台風

一年半ぶりくらいに、嫁さんの実家である沖縄へ。

暴風雨、というほどではなかったのだけれど、滞在中はずっと台風の影響で雨が降っていた。

傘をさしていても、ズボンの裾はずぶぬれになるくらいの雨。

しかしながら、外を見てみると台風に慣れている県民性からか、けっこうな人々が傘をささずに町を闊歩している。

逞しい。


噂に聞いていた、カウンターに座ると目の前に「泡盛がジャージャーと出てくる蛇口」があるという居酒屋を見つけ、さっそく入ってみた。

その日は何かの調子が悪かったのか、蛇口をひねってもなかなか泡盛が出てこないのでそれを店員さんに伝えると、カラカラ(沖縄徳利)に入った泡盛をどんどん持ってきてくれる。

で結局、ものすごく飲んで、ものすごく酔った、、、階段から落ちるくらいに。笑。

泥酔一歩手前程度の酔いのせいと、階段の縁(ヘリ)で肘をぶつけたのが痛いのとで、日がなジメジメと降ったり止んだりしている雨は、ぼくにとってもやっと、どうでもよくなった。

酒の力は偉大なり。

しかし、この前の原っぱ広場といい、酒を飲むとコケて身体を痛めるのが続いている。

これが前厄のせいだとしたら、来年はこわくて酒飲めないなぁ。

などといいつつ飲むけどさ。


一日だけ、軽のレンタカーを借りて嫁さんと二人きりで那覇からコザ近辺にかけて軽くドライブした。

どこぞの住宅地を入っていったあたりにこじんまりとした町の定食屋さんを見つけたので、そこで昼ごはん。

ぼくは定番のごーやちゃんぷる。嫁さんはゆし豆腐。

ごーやちゃんぷるは、東京のどの店で注文するよりもごーやがこれでもかといわんばかりに入っていて、めちゃくちゃ美味しい。  で、安い。

嫁さんがたのんだ「ゆし豆腐」は、島豆腐の汁ものだけれど、これも素朴でものすごく美味しい。


ドライブは、続く。


普天間基地をぐるっと取り囲むフェンス。

最初にみたときのショックほどではないが、でもやっぱり何度見ても、気持がざわついてしまう。


沖縄といえば、魚のてんぷらが美味しい。

スナックみたいな感覚で、小腹が空いたときに街なかにちょこちょこあるてんぷら屋を見つけたら、車を止めて魚のてんぷらを買う。


そういえば、ブラジルのサンパウロに行ったとき、街並みを散策していて「なんだか懐かしい」と思ったのだけれど、沖縄とちょっとだけ雰囲気が似ているような気がする。

街中に、そこで暮らす老若男女が昼夜を問わず集える場所がある。

ブラジルだったら、バルとか。

沖縄だったら、街の定食屋とか。

そういう街や場所をぼくは愛している。


帰京する日の朝。

台風が過ぎ去り、ほんの一瞬だけれど、晴天の沖縄を味わうことができた。


帰りの飛行機が、そろそろ関東あたりかな、というところまでさしかかると、まどの外は完全に雲、雲、雲。

羽田に降り立つと、冷たい雨が出迎えてくれたのであった。


台風を道連れに、旅していたような気分。

2009-10-23

留守

月曜日まで、沖縄に行って来る。

売り物のCDは数枚持った。

今日明日でもし注文して下さった方がいらっしゃれば、那覇消印の郵便物を受け取ることになるだろう。

日本中をマタに掛けて商売しているみたい。

おれは寅さんか。

2009-10-22

vessel of a leaf のリリースにあたり(その4)

M-1 は、エレクトリックギターをじゃんじゃか鳴らす曲を思い描いていた。


ところで去年、念願だった GRETSCH(グレッチ)というメーカーのギターを手に入れた。

エレクトリックギターの 1 弦から 6 弦までをいっきにじゃーん、と鳴らした時、ぼくはこの GRETSCH がこの世で一番美しい音を出すと思う。

Fender というメーカーの "Telecaster"(テレキャスター)というタイプのエレクトリックギターも捨てがたいところだが、やはり GRETSCH の方が自分の好みだ。

その音を最初に聴いたときは、まるでギラついた魚の鱗のようだと思った。


さてじゃんじゃかと GRETSCH を鳴らして曲を考えているうち、エレクトリックギターがじゃんじゃかと演奏される音楽ってなぜ 4/4 拍子のものが多いのだろう、と考えるようになった。

それで、4/7 拍子と 4/6 拍子を交互にとるリズムの上で、GRETSCH をじゃんじゃかと鳴らして作った。


それが結果として、M-1 となった。

vessel of a leaf のリリースにあたり(その3)

M-4 のタイトルは「存在論」という意味。

江戸川乱歩氏の有名な「うつし世はゆめ よるの夢こそまこと」という言葉。

一見パラドキシカルなこの一文は、しかしながらぼくとしては言い得て妙である。


量子の世界では、光は波動でもあり粒子でもあると考えられているらしい。

光が無ければ、ぼくたちはこの世がどんなものなのかを視覚的に認識することができない。

その光は、科学というレンズを通すと、存在方法が変わって見えるという。


端的に言ってしまえば、持続音を奏でるチェロの音は波であり、ときおり不定期に音を立てるピアノは点(粒)だ。

だけど、二つのキャラクターはまったく別個であるために、たとえば光のように一つの対象物の別の側面だ、という捉え方は普通しないだろう。

乱歩のいう「うつし世」とは、ぼくにいわせればチェロとピアノの音色を同時に奏でるものらがたくさんうごめく世界だ。


ぼくたちは、視覚、聴覚、触覚などを駆使し、自分以外のなにものかの存在を認識する。

互いに互いを確認しあうことで世界が形成される。

自分以外のなにものかを認識したとき、「存在する」ということについて考えてみたくなる。


そしてできたのが M-4 だ。


よるの夢には、音楽は鳴らない。

vessel of a leaf のリリースにあたり(その2)

M-3 は、曲のタイトルが先にあった。

ゆっくり、ぐるぐるぐると永久運動しているイメージ。

リニアモーターカーにおける磁石の作用のように、ただ浮いて摩擦ゼロの世界でふわふわぐるぐると回転するもの。

なんでも回る。

血流は体中を回る。

地球は太陽の周りを回る。

電子は分子の周りを回る。

この世界は回るもので構成されている。

その回る物体を、音楽的に具現化してみたかった。

ぼくが絵描きだったら、たぶん、丸い麩のようなものを大小取り混ぜ、いろんな向きにたくさん描いただろうと思う。

だけどぼくは絵描きではないし、絵描きではないぼくが描いた丸い麩の絵をみてもたぶんぼく自身は「ぐっと」こなかっただろうと思う。


ところで、丸い麩っておでんに入れると美味しいね。

vessel of a leaf のリリースにあたり(その1)

いま思う所感や制作工程、曲解説などをちょっとずつ書いてみようと思う。


最初に出来上がったのは、M-2 であった。

この曲は、2006年にブラジルを旅し、日本に帰ってきてしばらくしてから発想した曲だ。

ブラジルの音楽を聴いて感じる「なんとなく憂う感じ」とか「躍動感」ってなんだろうと考えはじめ、あっちで買ってきた何枚かの CD をただひたすら聴いた。

そしてぼくが「ブラジル音楽のエッセンス」として想起したヴィジョンは、「水平線」であった。

左右東西まっすぐ一直線に伸びる線。

日本の福島で育ち、その後は大阪や東京でしか暮らしたことがないぼくからみて、始点終点をもたないまっすぐなただの水平線からは「不安」を感じる。

しかしながらブラジル音楽からは「不安」を感じないのだが、それはなぜかと思うに、よく吟味された 7th 系コードや、一聴するとジャストの拍ではないように聴こえる複雑なリズムなど、これまで培ってきた人間の知恵で美しくコーティングされているからではないか。

まっさらな自然界では、生き物はそれに畏怖し、ときには不安にかられることもあるだろう。

だから、人間は不安を克服するために道具を開発し、文化を育ててきた。

そうした人間臭さが、「水平線」というまっさらな自然を覆うことで、憂いや躍動を感じたのだ。

それで、ぼくはあえてブラジル風な「水平」をテーマにした曲を作ってみようと考えた。水平線ではなくて、水平。

線、というのは、音楽的にとても表現しやすい。

だから、状態を指す「水平」に言葉を換え、抽象化した。それならトライしてみる価値があろう。

初期の頃は、もっと装飾がない水平さであったのだが、そこに波打ちや月日の登り降りを付け足した末、最終的にあのような楽曲になった。

だから、いまの M-2 には、ぼくとしては「水平」のイメージはところどころしか見えない。

でも、それでいいのだ。

こんな具合に、曲のテーマを考え実際に構築していくとき、ぼくはいつでも「想像連想ごっこ」をしている。

タイトルは、そうした「ごっこ」から取った。


つづく。

2009-10-19

ふつかよい

朝から右膝上の筋肉が痛くてしょうがないのだけれど、これはきっと昨日の夜に公衆トイレの前でずっこけたときの後遺症に違いない。。

とほほ。。


もう昼過ぎだというのに、まだあたまがもうろうとしているのは昨日の酒がまだ残っているってことかしらん。。


そんなぽんこつなあたまなのだけれど、ふと思い出した。。


打ち上げが開いてテントから出てくるとき、出口付近にいらしたこの世で最高にカッコよい方から「また表現者として一緒になにかやりましょう」とおっしゃっていただいたのであった。


こんなに嬉しいことってあるかい。


あー、、、脳味噌がゆるゆるになっとるせいか、涙腺のストッパーが壊れてどうにもならない。

あほかっちゅうくらい泣く

スケジュールの都合でもう行けないかなぁ、と思っていた劇団唐組秋公演「盲導犬」。

今回はダブルキャスト。

日によって女優さんが変わるときいて、やっぱりいてもたってもいられず、ちょっと無理して昨日も観劇してきた。

いやー、こちらも、ほんとに良かった。 やっぱり観てよかった。

結局、ラストに近い某シーンでまたもや涙腺が緩んでしまうのだけれど、なんていうか、前回はじわーっと深く長くきたのが、今回はどばーっと一気にきた感じ。


打ち上げも良かった。


なんで唐組を観に来られる方々ってあんなにも面白くて素敵な人が多いのだろう。


ダブルキャストの場合、演出はやっぱり二通りあるんでしょうか、と某男優さんにうかがったところ、脚本を柱にしてあとは唐十郎さんは好きなようにやらせてくれるんだよ、とおっしゃっていた。


ああ。

その言葉を聞いて、またもや涙腺が緩む。

今度はスイッチが変に入ってしまい、タオルで顔を覆いながらわんわん泣くおれ。 あほかー

一緒に飲んでいた方々はそんなおれに苦笑しつつも、やはり某男優さんの言葉に感動されていたと思う。

みんなにこにこしてたし。



ブレない強靭さには、寛容さを孕んでいるのだなぁ。



ここしばらくいろいろ作業していたせいで、二週間ぶりくらいに酒らしい酒を飲んだ。

そのせいか、打ち上げもお開きとなり紅テントから出た時点でかなり足元が危うい。

おまけに前日、前々日とほとんど寝ていないせいもあり、目元もそうとうに怪しい。


公演のトイレで小用をすませ、さて歩き出そうかと思ったらシーソーかなにかの遊具に足を引っ掛け、あーれーとか叫びながら前倒しに地面に突っ伏すおれ。

それを高校生くらいの集団に目撃され、失笑されてしまう。


吉祥寺から歩いて帰るつもりだったのだが、こんなんじゃ無理、と思い、嫁さんに車で迎えに来てもらう。


家に着いたのは覚えているけれど、今朝起きるまでの記憶無し。

2009-10-15

音源、やっと完成。。

結果的に完成まで三年もかかってしまったのですが、やっと音源が完成。


詳細はこちら


従前、もう過ぎてしまった今年二月のぼくの誕生日にリリースするつもりでいたのだけれど、あの時点では、全体像がまだ自分でも分からなかった。 

楽曲はいろいろ揃ってはいたのだけれど。

なんだか頭のなかがもやもやして、ぼくの主体性というものが、はたしてどういう音楽を欲しているのかもつかみきれず、ちょっと苦しい時期だった。


その後、首藤幹夫さんの関係で劇団唐組の世界に初めて触れ、いろいろなきっかけがそこでどかんと花開いた。


あの圧倒的なちからで、観る者を内省の海原に投げ飛ばす舞台を見、「ぼくが主体的にものを作る」という場合の、心の持ちよう、モチベーションを、どんな風に持っていけばいいかが理解できた。

そうそう、これだったんだよ。と。

ものすごいエネルギーをいただいた。


それで、その首藤さんの写真作品をジャケットに使わせていただこうと思い、お願いしたら快く引き受けてくださった。

もほんとに大大大感謝。

ぜひ、この葉影の写真を卓上に飾って、それを眺めながら聴いていただければと思います。


当初はダウンロード販売のみにするつもりで、そのための準備を進めていたのだけれど、いろいろ考えていまの時点ではまだ物体で世に出す方が得策だと判断して方向転換しました。

その理由:

・ダウンロード販売の場合、聴いてもらえる人を限定してしまう。もともと、π が小さい(ぼくの知名度なんていったら日本国民人口の 0.00005 %くらい?多めに見積もって、、)のに、それはあまりに不利。

・パソコンや圧縮データ再生装置だけでなく、普通のオーディオ装置でも聴いてもらいたい


とはいえ、ぼく自身 iPhone で何度も確認を重ねて、楽曲のデータ圧縮、およびイヤフォンリスニング環境でも耐えるように作りました。


上記の案内ブログでは、いまのところ通信販売のみ、と謳ってますが、やがてはいずこかの店先におかせてもらったりも考えてます。


が、お店までの電車賃などを考えたら通信販売がお得ズラ(銭ゲバ?)。


ぜひぜひ宜しくお願いします。


2009-10-11

it's a beautiful day

5年ぶりくらいの朝霧ジャム。

両日とも、雨はほとんど降らず。

偉大なる富士山の麓で一日中音楽と酒の日々。


久しぶりのテント生活も、これ以上ないほどに満喫。


もほんと最高でした。

ずっとグラサンしてたので、逆パンダみたいになっちゃった。


2009-10-09

ちょいと秋休み

この夏は、親父が入院した影響で、遠出して遊びに行けずじまいであった。

今年になってこれといって「いやー遊んだなぁ」という時間の過ごし方、してないや。

ちょうどいま、諸々のことが一段落したし、明日から心置きなく朝霧ジャムで遊んできます。

がぶがぶ飲んで音楽にひたって、心の洗濯してくるのだ。

そういう訳で、まる二日、音信不通になります。

たった二日だけどね。

2009-10-04

掛け値無しに素晴らしい


唐組秋公演「盲導犬」@吉祥寺・三鷹の森、原っぱ広場

善き脚本(ほん)があり、善き演出のもとに良い俳優がただただ演じる、という、ほんとにそれだけのシンプルなことなんだが、それがどれだけスゴいことかというのを、昨日の唐組公演を観ていてものすごーくよく判った。

台詞や演出、大道具、小道具、それら全てが織りなす、構造の妙。

ぼくはただただ驚嘆し、興奮し、最後はやはり、感極まって泣いていた。

やられた。まじやられた。


唐組の芝居を観ていると、自分がこれまでにいろいろ悩んだりしていたことに準えて、ものすごい大きな勇気をもらう。

なんなんだろう、この愛は。



開演前、ふと見上げると中秋の名月。

とても、感慨深い一日。



2009-10-01

11月、幻燈上映会ツアーのお知らせ

写真家・首藤幹夫氏の幻燈上映会で、なんとなんと 11 月にツアーに出ます。

こういうツアーをず〜っとしたかったので、夢が叶った、という感じです。。

『幻燈写真ツアー(Photographic Magic Lantern Tour)』

東京/下北沢LA CAMERA(世田谷区代沢4-44-12茶沢通りビル2F)電話03-3413-9422
大阪/大阪造形センター(大阪市北区鶴野町1-1)電話06-6372-9781
http://www.ozczokei.com/

11月14日(土)15日(日)―下北沢
14日/18時半開場19時開演
15日/16時半開場17時開演
料金:1500円

11月20日(金)21日(土)―大阪
両日18時開場19時開演
料金:2000円(1ドリンク付き)

幻燈/首藤幹夫
音楽/シューヘイ


是非ぜひ、お越し下さい。

2009-09-29

9がつ28にち

ゆうがたにはいしゃさんにいって、はをぬいてもらいました。

むしばがひどくなり、はのねもとがくさってわれてしまっていたので、「ざんねんですが、ぬきましょう」とはいしゃさんにゆわれたからです。

いすにすわると、すかさずますいのちゅうしゃを5かいくらいさされました。

どれもとてもいたかったです。

はをぬくとき、あたまのなかで「みしみし」というおとがなりました。

はいしゃのせんせいは、「ひかくてきよういなばっしだったので、しゅっけつもそれほどひどくはないようです」とゆいましたが、よるねていると、くちのなかにちがあふれてきて、おもわずきもちわるくなってなんどもめがさめてしまいました。

あさ、せんめんじょで、「ぺっ」とつばをはいたら、ほとんどちのいろでした。

あさごはんをたべるころには、ちはとまったみたいです。

こうやってにっきをかいているあいだも、まだすこしくちのなかにちのあじがしますが、ひるごはんをたべるころには、ちのあじがしなくなるといいです。

きょうのよるは、しょうどくをしてもらうために、またはいしゃさんにいこうとおもいます。

2009-09-26

打ち上げ

とりあえずミックスダウンは終わったので、今日は打ち上げますだ。

あー疲れた。

全 11 曲。。

マスタリングで若干の伸縮はあるけど、収録時間たぶん 40 分ちょうどの作品になります。

あともう少し。

Logic9 の WaveBurner

家の環境だけかもしれないけれど、備忘録。

Apple Logic Studio 8 から Logic Studio 9 にアップグレード後、WaveBurner に不具合が発生。

・新しくマスタリングプロジェクトを作成して保存すると、そのとき生成されたデータが「ファイル」ではなくて「フォルダ」になってしまう。

・保存するファイル名に「.wb3」拡張子を手で付記すると一応は「ファイル形式」として保存されるようなのだが、こんどはそのファイルを開く事が出来ない。


この問題が発生した環境は以下。

MacBook Pro 15inch
Mac OS X 10.6.1
Logic 9.0.1
WaveBuener 1.6.0


以下の手順で解消できた。


1. [ホームディレクトリ]/ライブラリ/Preferences/ ディレクトリ内の以下の二つをゴミ箱に移動する(念のため、まだ「削除」はせずともよい)
 com.apple.WaveBurner.LSSharedFileList.plist
 com.apple.WaveBurner.plist

2. 起動しているアプリケーションを全て終了させ、Mac を再起動する。

3. 再起動時、例の「ブォーン」が鳴った直後、キーボードの「Shift」キーを押したままにする。Apple マークが表示された後、画面下方に、普段は表示されない「プログレスバー」が表示されるはず。これが出たら、Shift キーから指を離す。

4. 起動すると、ログイン画面に赤い文字で「Safe Boot」と表示されていることを確認し、ログインする(「自動ログイン」に設定してても、Safe Boot モードだとログイン画面は出るようになると思われる。我が家は嫁さんと共用で使っているので従来からログイン画面を表示される環境なのでした)

5. ログインしたらすぐにふたたび再起動。

6. 問題が解決している、はず。


Apple サイトの WaveBurner ディスカッションボードなどで検索しても同様な問題が見つからなかったので、製品を購入して 90 日間は無償だという Apple サポートに電話してみた。

過去に同様な事例はなかったらしく、サポート担当者があちらの環境で再現試験を実施したところ、やはり MacBook Pro 上で再現が確認された、とのこと。

で、検証の結果、上記の手順で復旧が可能です、という回答をもらうことができて、無事問題解決と相成った訳。

やれやれ、、運が良かった、、

Apple サポート担当者サマ、ほんとありがとう〜〜


以下、反省文(苦笑)

そもそも、Mac OS X を 10.6.1 にアップデートしたことが間違いのもと。

それまでまったく問題無く動いていた Logic 8 が、アプリ終了時にゾンビ状態に陥る現象が発生しはじめてしまった。

コンピュータとの付き合いが古い人間の習性で、定期的に「保存」コマンドを実行しているので実害はなかったけど、どうにも気持ち悪かったので Logic 9 にアップデートすることにしたのだった。

数日前(9月22日)に Logic 9 のマイナーバージョンアップもリリースされてたしね。

それと、経験上 Logic ってバージョンが上がるごとに音が良くなっていくのでちょっとした下心があったのも事実です(今回のバージョンアップも結果的にやって良かったです、はい)


じつは現在ソロ作を鋭意ミックスダウン中。

もうすぐマスタリングに移行できそうか?というこのタイミングでの問題発生。アブねー。。


そんな大事なときに制作環境のアップグレードをする方が悪い。

反省。


でも音が良くなった、、、やっぱりアップグレードしてよかった。。はは(懲りてない)

2009-09-16

TOCHKA


松村浩行監督作品「TOCHKA」が 10/24 よりユーロスペースにてレイトショー決定。

特設サイトも立ち上がった模様。

以前、映画美学校祭で特別上映された時に観ているのだけれど、素晴らしい映画です。

一般の上映館でこの映画が観れる、というよろこびに、震えて眠る毎日。

是非、ご覧ください。

2009-09-10

twitter やめちゃいました

せっかくフォローしていただいていた方がいらっしゃったのだけれど、ソーシャルネットワークとしてこれはちょっとやりすぎ、と思ったので、やめてしまった。

フォローしてくれてたみなさん、ごめん。

ぼくの中では、ひとにきこえるようにつぶやく、という行為って、なんだか違和感があるんです。

現実世界でもしぼくが独り言をつぶやいたとしたら、それは他のかたからのフォローはほぼ不要であることが多い由。


あとまぁ、そんなにしょっちゅうつぶやいてるほど暇じゃないっていうのもあるけどね。。

2009-08-26

木が気になって森がわからない(テレビモニターの話)

先日、自宅のリビングのテレビを 37 型のハイビジョン対応液晶に買い換えた。

もちろん、エコポイントも目当てであった。

いままでがアナログ仕様の 28 型だったので、画面がやけにデカく感じられるのは当たり前としても、やっと見れるようになった地デジ放送を観て、なんだか目が眩む思い。

先週、爆笑レッドカーペットを観たのだけれど、今田耕司さんらの背景の模様、あれは凄い。

濃い赤の下地に黄色で書かれた雷文みたいな模様。

何色ものメタル系の板に散りばめられたラメ。

うわー、、、、こんなだったのか。


画面の解像度が上がったせいで、いままでのアナログテレビでは分からなかったディテイルが一気に分かるようになり、思わずそっちに見入ってしまう。

ステージ装飾のあまりの絢爛さが気になってしまい、大好きなモンスターエンジンのコントに集中することができない。。(笑)


昨日は、Matrix の DVD を大きな画面で初めて観てみた。

映画だと、モニターの解像度があがったことの効果はかなり良い。

映画館で観ているのとはわけが違うけど、やっぱり大きくて綺麗なモニターはいいな。

今度の週末は、久しぶりにゴッドファーザー I II III 連続上映会やるつもり。

2009-08-24

真空管

昨日、首藤幹夫さんのスライドが観れるとのことで、山田勇男監督の「蒸発旅日記」 DVD 上映会を開催している阿佐ヶ谷・白線へ行ってきた。

会場には一時間前に着いてしまったのだけれど、首藤さんのありがたいはからいでリハーサルから拝見させていただくことができた。

で、首藤さんの「音、お願いしまーす」の声に、お店のかたが「あ、アンプの電源入れます」と言って手を伸ばしたのが、なんと真空管仕様。

おっ!

普通、こういうギャラリー系のお店の設備は民生用の AV コンポっていうのが定番だと思うけど、なんで!?という嬉しい感嘆符と疑問符の嵐である。

訊けば、お店のオーナーの一人である歸山(かえりやま)さんの趣味がオーディオだそうで、スピーカーはこれまたなんと自作品なのであった。

おおっ!!

真空管のアンプは、以前に知り合いの自宅で一度体験したことがあるけど、とにかく再生能力の許容量が素晴らしい。

原音を変えてしまうわけではなく、あくまで高音域は伸びやかに、低音域はふくよかにしてくれる、という印象。

首藤さんが今回使用した音源の一部には、以前、須藤かよさんが演奏するアコーディオンを僕が録音/ミックスしたものも入っていたのだけれど、これがもう信じられないくらい、良い。

アコーディオン特有の、「一見、ひずんでいるような」音が、いわゆる一般向けのオーディオ環境だとまさにひずんで聴こえてしまうのだけれど、、、

いやこれは、ある意味でしょうがない。

ミックス作業していた時は、ライブハウス仕様の PA スピーカーから再生させるつもりで、アコーディオン特有の倍音成分を存分に堪能できるように音を調整しているので、民生用の「ドンシャリ」型に設計されたスピーカーだと音を余分に表現してしまい、スピーカーの筺体が音の振動でビビってしまうからだ。

ところが、出力W数は民生用と同程度と思われる小さな真空管アンプの場合、そのトリートメント効果のなせるわざか、ちゃんと「楽器の音」として再生されていたのであった。

まじで感激。

まさか、ここであの音が聴けるとは。

そして、別の音源ではパイプオルガン風の音をメインにしたものだったが、倍音の雰囲気がめっちゃ最高であった。

まるで、天井からきらきらした音の結晶が舞い降りてくる感じ。

楽曲の雰囲気とあいまって、まさに神がかり的。

そして、その音にスライドをぶつける首藤さんも、なんだかノっているのが観ててわかる。

あとでご本人も言っていたけど、ほんとにノっていたそうだ。


これはもう、ここでなにかやらせていただきたいと思うのが自然でしょう、となる。

ということで、まだぼくの勝手な思い込みなのだけれど、そう遠くない時期に、阿佐ヶ谷・白線でなにかやらせていただこうと妄想に耽るのであった。


それにしても、久しぶりに、燃えたなぁ。

2009-08-20

地元

最近、わが町、調布がいい感じ。

来年の NHK 連続小説が、水木しげる先生の奥方を題材にした話(「ゲゲゲの女房」)で、調布が舞台になるんだそうな。

ごくたまに先生を道でお見かけするのだけれど、そのとき心の中で密かに「妖怪だほんものの妖怪がきた」と叫ぶ俺。


あとは食い物の話だけれど。

最近よく行く店。


「なべ英」
博多もつ鍋の店だけど、博多出身の人を連れて行ったら「ここはまじで美味い」と言わしめたほど、もつが最高。全然、あぶらっぽくない。夏でもぜんぜんいける。ホッピーとの相性が抜群。マスターがものすごくいい人。顔はコワモテだけれどね。

「スタボン」
基本は焼酎のお店。美味しい芋焼酎が飲みたいと思ったらここ。嫁さんのお気に入りは、ここの「銀シャリセット」。この米の炊き方が絶妙。それと、みそ汁が毎回驚きの味。この前はなんとトマトのみそ汁だったけれど、これが「日本人で生まれてよかった」としみじみ思わせる味であった。

「カベソン」
スタボンの姉妹店ながら、ここはスペインのバル風立ち飲み屋。とはいえ料理がかなり本格的。とはいえぼくの好物は「ハバネロポテトフライ」。まじ辛。アブサンが飲める。

「富士吉田うどん 風の蔵」
最近オープンしたばかりでまだ一度しか行った事がないけれど、安くて美味で最高でした。うどんの舌触りは「ほうとう」的な雰囲気。ああいうもちもちした麺が好きな人なら気に入るでしょう。讃岐うどんとは違う。うどん屋とはいえ酒も置いてて、その値段がまた良心的。

「まさか家」
九州や沖縄の料理を出す店。いつ行ってもほぼ満席。ときには一杯で入れない。美味しい島らっきょと黒豚串焼を食べたくなったらここ。お店のスタッフがのほほんとしてて、行くだけでのほほんと出来る店。

2009-08-11

地震に気がつかない

渋谷まで某ライブを観に行ったら、影の坂本くんも来ていた。

ライブ終了後、坂本くん含め、出演者らと軽く飲みに行ったのだけど、ふと気がつくとすでに終電を逃したっぽい。

急いでお店の会計は済ませたものの家に帰るのは諦め、とりあえず中央線はまだ走ってるだろうということで坂本くんに誘(いざな)われるまま二人で東小金井まで行くだけ行き、一円も使わず小金井公園で朝までタバコをくゆらせながら語り合うという、40 代に入ったオッサン同士にしてかなり渋い夜を過ごした。

街灯だけがぽつん、と、うっすら灯す夜の小金井公園って、密談するのにとても良いことがわかった。。。

5、6カ所、蚊にくわれたけど。


そろそろ夜が明けるかという時間に、武蔵小金井まで坂本くんに見送ってもらう。

一人で中央線に乗り込み、吉祥寺でバスが出るまで時間つぶしてようかと思ったけど、坂本くんと話してたらなんだか元気が出てきちゃったので、三鷹で降りて調布の自宅まで歩く事にした。

たぶん、地震があったのは三鷹通りを徒歩で南下し始めたまさにその頃だったと思う。


歩きながら、ドーン、と、衝撃を感じた一瞬があったのだけれど、ダンプカーが真横を走りすぎたので、ソレだろう、と思っていた。

家に帰ってきてテレビをつけたら、大騒ぎになっていた。


ううむ、、


大雨も降りそうだし、大事にならなければ良いのだけど。

2009-08-03

涙・・

昨日。

毎週楽しみにしている「題名のない音楽会」を観ていたら、故・羽田健太郎氏がソロで「星に願いを」を演奏している音と映像に、佐渡裕氏指揮、オーケストラ・アンサンブル金沢の演奏をかぶせるという試みをやっていた。

これが、ものすごく良かった。思わず、涙が出てしょうがなかった。

羽田氏の速いパッセージの中に、そこはかとない優しさが込められたピアノの演奏と、羽田氏のお弟子さんだった山下康介氏の愛情がこめられたアレンジ、そして佐渡氏の羽田氏への敬愛が込められた指揮。

それらが渾然一体となっていた。

音楽は、ときとして奇跡を生む。

まさに、目の前で奇跡が生まれた瞬間を観た。


今日。

映画「美代子阿佐ヶ谷気分」で素晴らしい楽曲を提供されていたスパルタローカルズが解散を発表したことを知った。発表は昨日(8/2)だった。


僕自身、やってきたバンドが解散したという経験は幾度か経てきているし、いちファンとして好きだったバンドが解散した、ということもこれまでも何度も観てきた。

だけど、このバンドが解散する、という事実ほど、残念に思ったことはない。

何年か前、「トーキョウバレリーナ」という曲がリリースされたとき、某 CD ショップで視聴してあまりの格好良さに、思わずその場で泣いてしまった。その時から、彼らが大好きだった。

縁あって、映画の中だけど彼らと共演できたっていうことが、僕にとって一番のご褒美だった。

その、スパルタローカルズが解散する。

ほうぼうで言いふらしているのだけれど、美代子阿佐ヶ谷気分のオーラスでかかる彼らの「水のようだ」という楽曲が、ほんとに素晴らしい。

http://www.youtube.com/watch?v=klrSvIPIuTw

音楽をやり続けてきて、彼らのこの曲と巡り会えたことに、いま一番の歓びを感じる。

バンドは解散するのだけれど、彼らが残してくれた音楽はずっと、残る。

涙が出てしょうがないのだけれど、現実はいつも、こうだ。

受け入れなければ。

2009-07-27

渋谷にて

時系列がおかしいが、数日前のこと。

坪田監督から直々に「美代子阿佐ヶ谷気分」上映前にミニライブを、との有り難いリクエストを受けて、昼下がりにギター片手に渋谷に移動。

劇場に一応マイクセットはあるとのことだったが、ひさびさにご一緒させていただく田渕純くんはきっと歌にリバーブをかけたいであろうということで、念のためハーフラックサイズのエフェクターも持参した。

早々に現地到着し、スタッフの方とお話してミキサー機材のマニュアルを拝見させていただいたら、モノは YAMAHA 製で、しかもちゃんとリバーブ機能がついている代物であった。

よかったよかった。

ということで、特にセッティングなどの準備をおこなう必要がなくなってしまい、本番までの二時間強の時間が空いてしまったので、会場であるイメージフォーラムの周囲をぶらぶらと散策することにした。


当日は朝から蒸す様な気候であった。

劇場についた時点ですでに汗だくだったのだが、ここは涼をとろうと思い、六本木通りを渡ったところにあった某チェーン系コーヒーハウスに入った。


・・・店内に入った瞬間に、いやな予感がした。

上着に着ていた、かりゆしシャツまで汗でびしょびしょの状態だったのだけれど、店内のクーラーの効き方が、これがもんのすごい。・・・殺人的に寒い。

ここにいたらこりゃ風邪引くな、と思い、アイスコーヒーを速攻で飲み干し、ものの 10 分ほどで出てきてしまう。

六本木通りから青山学園方面に向かってとぼとぼ・・と歩きつつ、さてこれからどーすんべな、と思っていたら雨がちょびちょび・・と降り出してきてしまった。

しょうがない、最初に見つけた喫茶店にでも飛び込もうと思った矢先、目の前に Jazz & Coffee の看板を発見。

で、迷わずとあるビルの地下にある、店に入り込んだ。

店内はジャズ喫茶っていうイメージからほどとおく、普通に明るくて健全な感じ。

ジャズ喫茶は不健全、っていうわけじゃなくて。

上野にあったイトウとか、渋谷の道玄坂にあった名前は忘れた店は、なんとなく薄暗くて気分が落ち着く感じだった記憶があるだけなのだけれど。


フィメイルボイスのボッサがほどほどに大きなボリュームで流れる中、厨房では夜のためのものか、何か料理の仕込みをやっているようだ。

さっきまで寒くてぶるぶる震えそうな状態だったので、むしろこの店のアットホームな雰囲気がありがたい。 それと、ゆるやかに流れるボッサが。

ホットコーヒーを注文して、静かに流れる名も知らないひとが奏でるブラジル音楽にじっ、と耳を傾けていると、何曲目かで僕の好きな曲がはじまった。

ブラジル北東部(ノルデスチ)が生んだ偉大なアーティスト、ルイス・ゴンザーガの「Qui Nem Jilo」(ほんとうは、「o」にはアクセント記号が付く)という曲。

リズムは、ほんの少しだけ北東部っぽいアレンジ。トライアングルが遠慮がちにチキチンチキチンと鳴ってる感じ。

ああ、いいねぇ。


実は、なぜだかわからないが、その日、朝から孤独な気分に陥ってしまっていた。

まぁ、身の回りではいまいろんなことが起こっているのだからそれもしょうがないのだけれど。

ルイス・ゴンザーガが作った楽曲そのものに、希望とか、活力とかを喚起させる、エネルギッシュなアティテュードに満ちあふれている。


このタイミングで、この曲、って、なんだか、いいじゃない。

気分がやんわりと軽くかるくなっていく。


で話はとんで、その後、本番を無事に終えることができた。

っていっても二曲しか演奏しなかったけど。

締めのところで純くんからいきなり飛び出た永六輔さんのものまねにずっこけながらも、やっぱりさっきのリラクゼーションは良かったなぁ、などと思いつつ、そのまま劇場に居残って映画を拝見させていただいた。


そんな、渋谷で過ごした一日。

花火

昨日。

昼間、調布駅前で嫁さんと遅めの昼飯を食べた後、夜にかけては別行動のためおれだけ電車に乗って上野へ。

上野は、東京に出てきてから 7 年ほど、なんだかんだでよく通っていたので懐かしい場所だ。

JR の駅を浅草口から出て、コンビニで買った缶チューハイをちびちびやりながら、ひたすら昭和通りを言問(ことどい)通り方面向かって一人、とぼとぼと散歩。

途中、ちんまりとやっていた手焼き煎餅屋で割煎を一袋買った。手みやげはこれでいいかな。

言問通りを隅田川方向に向かって歩き、国際通りとぶつかるあたりまでくるとさすがに浴衣を着たひとたちが多くなってきた。

そのまま、言問橋を渡る。

ここの交差点の交番の前で、もう 20 年くらい前だったか、深夜にお巡り相手に大声でどなりあったっけな。

などとどうでもいい記憶を思い出しつつ、一路、集合場所へ。

現地に到着すると、すでに賃貸人格さんや、昨年の Nest イベントでご一緒だったアリタくんらが居た。

やがてぼちぼちと人が集まりだし、花火が打ち上がるころには 20 人くらい?の大所帯になっていったのであった。

お久しぶりです、の高山博先生も見えられて、なんだか京橋の頃が懐かしくなった。

この集団の首謀者である岸野雄一さんも遅れて登場、そのころには花火も架橋にさしかかってきた。


花火を観ていると、いつもなんだかツーン、と寂しくなってしまう。たとえ、大人数で観ていても。


その後、岸野宅で押上リキッドルームなるクラブもあり、楽しかったのだけれど、体調がよろしくなくて途中で帰宅。

ぐったりして家に帰ってきてすぐに寝てしまった。


今日も、朝からなんだかすぐれなくて、寝て過ごした。

2009-07-21

(お知らせ)7月22日「美代子阿佐ヶ谷気分」上映前にミニライブやります

急なお知らせでごめんなさい。

明日(7月22日)、シアター・イメージフォーラムで好評上映中の「美代子阿佐ヶ谷気分」上映前に、田渕純くんとひさしぶりにミニライブやります。

19:10 の回の上映前、15分ほどのミニライブです。

どうぞお越しください。

2009-07-09

いやまだ終わっちゃいない

いま、親父が腰の手術のために入院中なのだが、おれもそれに釣られたのか、腰の状態がよろしくない。

おれの場合は完全にストレスによる腰痛なのだけれど、こんなに酷いと、さすがになんとかせにゃならんと思うようになってきた。

で、こんな腰の状態では、どのみち苗場の過酷な状況で耐えられるとは、とうてい思えん。

そんなわけで、今年の夏は腰をあるていどメンテナンスすることにしようと思う。

左腕の痺れも、結局はストレスが原因なのだけれど、ストレスの原因が原因なだけに、排除するよりも迎合する方向で臨むのがよかろと思われ。

そんなわけで、夏はこれから始まるのであった。

2009-07-07

おれの夏は終わった(のか?)

今年もフジロックに遊びに行こうと、チケットの用意までしていたのだけれど、親父の手術の日程がかぶってしまい、断念することにした。

まぁ、しょうがない。

しかしながら、今日一日は、「なんだかもう、夏が終わっちまったなぁ」的な、遠い目をして過ごしそう。


フジロックは残念だが、キャンプは行こうかな、 奥多摩辺り。

だれか、一緒に行かんかえ? 

2009-07-06

夢で鳴っていた

〜〜以下、夢の話〜〜

某ライブハウスのマスターが、実はプロデュース業もやっていた。

彼は、某シンガーソングライターの面倒をここずっと見ているのだが、なかなか一皮剥けないそうだ。

でおれに手伝ってくれというので、一緒にその某 SSW の家に行くこととなった。

でも、おれは起きたばっかりで、顔を洗いたい。

洗面所を探している間に、某マスターを見失った。

が、すぐに車で拾われて、無事に某 SSW の家に着いた。

つい最近録音したというデモを聴かせてもらう。

それが、なかなかおもしろいコード進行を使っていて、歌詞が印象的である。


♪腰がくびれた錆〜 キザな太鼓ばらし〜


サビが、こんな歌詞であった。



〜〜以下、現実の話〜〜

目が覚めて、サビのところのアレンジと歌詞がなんか面白いなぁ、と思ったので、すぐにギターを構えて音を拾ってみた。

ちゃんと夢の中で聴いたとおりに再現できたので、忘れないようにコード譜をメモっておいた。

こんな曲、自分のレパートリーとしても使えないとは思うのだけれど。

2009-07-01

金が無いなら頭と身体を使え

「金で解決出来るものは金で解決してしまえ」

とは、バブル前/後を通過してきた僕の一つ上くらいの世代が一昔前までよくつかっていた常套句。

格好いいんだけどね、なんでもかんでも金で解決できりゃなあ。


ここしばらく、ある機材がずっと気になっていて、そいつを思い切って買おうかどうしようかずっと迷っていたわけ。

仕様書を読んだり、プロトタイプ環境を作ってシミュレーションを繰り返してみたり、どこぞの掲示板やだれぞのブログなどをさんざ徘徊し、買ったあとで利用価値が無かった、、、などという事態にならないよう、かなり慎重に下調べを繰り返していたのだが、、、


やっぱり調べてよかった、おれが買おうとしていた機材は「やろうとしていた」ことに使えないことが判った。

おーあっぶね。

仕様書を読んだだけだと判らんもんだなぁ。

金があったら、まぁ買っちゃった後でも他のことに使うかな、くらいの気分でそんなに後悔しなかったかもしれないが、このご時勢、そんな余裕かますような金、無いよなぁ。

そんなわけで、金は無いから、頭と身体を使って、代替品でなんとかやりたかったことができないものか、試行錯誤と練習に明け暮れてみるのだった。

で、いろいろ創意工夫のおかげで、腰痛持ちの身でも代替品を使ってなんとか「やろうとしていたこと」ができつつあるところまできた。

いやー

むしろ、金がないっていうことは、大事かもなぁ。

おかげで、なんだか技が身に付いたような気分になれたもんな。

たかが、キーボードを足で踏んづけるだけの話なんだけどさ。笑

2009-06-25

一曲目で涙

渡辺勝レコ発@西荻「アケタの店」

古澤良治郎さんや林栄一さん、船戸博史さんらを従えてのバンド形態もあったけど、まずライブの一曲目は一人ピアノ弾き語りで「夜は靜か、通り靜か」であった。

勝さんがステージでこの歌を歌っているのは何度も拝見しているけど、なんていうか、、

あのシチュエーションであの歌、というのが、もの凄く良かった。

思わず泣けてしょうがなかった。

勝さんが歌う「夜」は、僕はとっても好きだ。

感傷的にならず、ただひたすら「夜」という時間をせつせつと歌にしたためた感じが、良い。

酒も夜も音楽も大好きでしょうがない勝さんと、とっても良い時間を過ごさせてもらった。

レコ発、おめでとうございました、勝さん。

2009-06-23

むむー

これは・・・・



いつかどこかで飲んだような・・・

懐かしい味。

2009-06-17

ひっぱっちゃって

この一ヶ月ほど、ずっと左腕にしびれがあり、今日ついに整形外科で診察してもらってきた。

レントゲンでみたところ、変形性頸椎症、というやつらしい。

首の骨がちょいとずれているせいで、神経を圧迫しており、それがしびれの原因なのだそうだ。

特効薬的なものはなく、地道にストレッチなどして治していくしかない。

でさっそく、首の骨を 10kg の負荷でひっぱる機械にかけられ、頭と胴体を引き離そうとする拷問道具に・・・いやいや

これが、とっても気持ちよい。

天国のような気持ちよさ。

天国なんて行った事ないけどさ。

ついでに、腰もあまりよくないので、背骨と腰骨を 25kg の負荷で引き離そうとする拷問道具にかけてもらった。

これも、もう最高。

生きてて、よかった。

涙がちょちょぎれそうになった。

会計を済ませ病院を出たのだけれど、あのおしよせる快感のあとでは身体にまったく力が入らず、おもわず駐輪場にあったベンチでしばらく動けなかったよ。

家に帰ってきて、いろいろやろうとしていたことがあったのだけれど、眠くてしょうがなく、結局そのまま夜まで爆睡してしまった。

しばらく通院することになるのだけれど、これは病み付きになりそう。

病院に行くのが病み付きなんて、どうかとも思うのだけれど。

2009-06-15

あー、やられた

唐組公演「黒手帳に頬紅を」@新宿花園神社、千秋楽

お芝居の千秋楽、というのは、祭りの終焉を迎える様相に似ていないこともなく、華やかなんだけど、どこか寂しく感じてしまう匂いがあるように思う。

ぼくは劇団員という経験はないのだけれど、なんだか、わかるんだな、うん、わかるんだよ。

写真家・首藤幹夫氏の幻燈、というきっかけから唐組の世界を知り、その奥深さ格好よさに魅せられ、そして表現とはなんたるかをもう一度深く考えさせられ、気がついたらつごう三回、紅テントに足を運んでいたのであった。

三度目の、千秋楽を迎えた紅テントは、言語を絶するくらい、すごかった。

開演した直後から降り出した雨が、まるで過酷な試練のように、あるいは何かを祝福するかのように、容赦なく、テントの天井をたたきつける。

滝のような雨音が、テント屋根の素地に相乗効果を加えて、この世のものとも思えない轟音を響き渡らせる。


しかし、役者たちは負けちゃいなかった。

むしろ、豪雨が降りしきる花園神社の境内で、彼らは嬉々として最後の「黒手帳に頬紅を」の世界を熱演していた。

ああ、これも、表現活動に関わる者にとって、生きていてよかったなぁ、と、心の底から実感させてくれる瞬間なのであるよ。

打ち上げに混ぜて頂いたのだけれど、完全に余韻モードに入っており、なんだかうまく言葉が出てこない。

頭がぼーっとなってしまい、誰と何を話したのかよく覚えていない。


家に帰ってきて、うん、頑張ろう、と思ったよ。

2009-06-09

あー、ちくしょう

ここにはなんでも描こうとしているのだけれど、逆ホーソン効果というか
書きたくても書けねーことがあるっつーのがジレンマだわ。

清志郎の歌を聴いていると、涙が止まらない。

2009-05-17

お知らせ(映画)

「ガロ」って知ってますか。

白土三平さん(ぼくと誕生日がいっしょ!)とか、蛭子能収さんとか、つげ義春さんとか、が漫画を掲載していた雑誌で、出版されていた当時、ぼくは東北の田舎に住んでいたのでガロそのものを買ったことがほとんど無かったけど(本屋で見かけても財布にお金が無かったか、お金があるときに本屋に行っても既に店頭から消えていた)、小学生〜高校生にかけて単行本として出版されていた白土三平さんやつげ義春さんの作品は大好きでむさぼり読んでいた。

その「ガロ」っていう雑誌で安部慎一さんが発表した「美代子阿佐ヶ谷気分」という漫画が、この度映画化されたのであった。



この映画に、ぼくはちょい役でほんのちらっと、出演させていただいて、あと何曲か音楽を制作しました。

ちなみに、原作者の安部慎一さんは、「スパルタローカルズ」という超格好いいバンドの Vo & Bass 兄弟のほんとのお父上だ。

スパルタローカルズは、「トウキョウバレリーナ」という曲がほんとに格好よくて、この曲がリリースされた当時、渋谷のタワーレコードの視聴コーナーでこの曲を聴いてあまりに格好良すぎて、思わず視聴コーナーで泣いてしまったくらい、良いバンドなのだ。

そのスパルタローカルズももちろん楽曲が使われていて、ぼくが作った音楽と共演させていただくなんて、なんて光栄なことでしょう。

ぼくが作った楽曲の一つ、「涙の訳」というタイトルのインスト・サイケ。

これはバンド演奏のようで全部の楽器をぼく一人で演奏しました。

サイケ風ドラムを叩いてよ、って、ぼくのまわりに居るドラマーに頼みにくかったのでドラムも僕がスタジオで叩きました。

だってサイケ風=下手ドラムだと思うのですが、下手ドラマーは知人に居ないんだな、これが。

ぼくのイメージでいう下手ドラムって、あれですよ。

フィルで、タムを8分で二発くらい叩くのがやっとなやつ。

コーラスの頭でシンバルをひっぱたくのが精一杯な感じのやつ。

キックとスネアの8ビートのコンビネーションがたどたどしいやつ。

そんな初心者なドラマー、居ないよいくらなんでも。

なので、自分でやったわけ。ほんとの初心者。

その甲斐あって、なんだかガレージ系でほんとに演奏しているかのような、生々しいサイケになりました。

あと、町田マリーさんが劇中である歌を歌うシーンがあるのですが、その伴奏ギターも僕が弾きました。

そのシーンで、ギター奏者の役を演じているのは、なんと岸野雄一さん。

岸野雄一さんは、映画美学校の僕の先生なんです。

こんなところで共演(?)できるとは。

世の中面白いねぇ。

撮影現場で何度も何度も町田さんと練習したのですが、メロディが単純な素敵な曲なので(ちなみにハマクラさんの曲です、、なんて曲かは映画を観てのお楽しみ)、他の出演者の皆さんが待ち時間に口ずさんでいたのがとても印象的でした。

映画は、今年初夏に渋谷のイメージフォーラムで上映されるそうです。

この前、初号試写を拝見しました。

自分が関係しているから、嫌らしいのであまり言いませんが、でもぐっとくる良い映画。

こうご期待。

2009-05-04

無から有を生み出すという事

花園神社で、劇団唐組の新作・「黒手帳に頬紅を」を観る。

plan-B で今年 2 月に開催された写真家・首藤幹夫さんの幻燈「夕坂童子・朝顔男」の音楽を担当させていただいた縁で、唐十郎さんや唐さんが率いる「劇団唐組」の世界に(恥ずかしながら)初めて触れ、猛烈に引き込まれてしまった。

なぜ、これまで唐組を観ていなかったのだろう。

知らなかった訳でもなく、ましてや興味が無かった訳ではもちろんないのだけれど。

終演後、毎回恒例だというテントの中で車座になっての打ち上げで、いろんな方々のお話を伺った。

「唐組の芝居を観ると元気をもらうんだよなぁ」と、誰もが口を揃えて仰る。

うんうん。

色々々々々々々々々々・・・・な事柄が、量的にも時系列的にも積み重なり、一言二言では語り尽くせないのだけれど、僕も感じた「元気をもらえる源」について、一つだけ、感じたことがあった。

それは、「無から有を生み出す熱気」、そして、「生み出したものをまた無に返す勇気」なのであった。

前者は、ものを作る作業に関わる人ならば誰しもが持っているであろうことではあるが、後者は、普通は持たないものだ。

表現=ライブは、それを観た人たちと場を共有し、共有したものを持ち帰ってもらってナンボだろう、ということを、頭の中ではみんな判っている。

でも、唐組の芝居は、最初から「そういうものです」というスタンスでやってらっしゃる、というメッセージが、なんかこうビンビンに伝わってしまったのだ。

そこにあったのは、ニヒリスティックの反対。

それらは、超高熱。ビックバンのような。

後半、芝居の架橋のところで、思わず泣けてしようがなかった。

たまらなく、いてもたってもいられなくなった。

ああ、この衝撃はいったいなんなんだろうか。


「おとしまえ」という言葉を好んでつかう人が居るが、唐組の芝居を観て、ほんとのおとしまえってどういうものか、なんだかよく判ったような気がする。

こういうことなんだよなぁ。

首藤さんには、こんなに素晴らしい世界に引き込んでもらい、ほんとに感謝だし、そして、唐組という集団とおなじ時代に生きていられることにも改めて感謝したい。

ありがとうございます。心から。

2009-05-03

トマトのみそ汁

昨日、ひさしぶりに新宿まで片道 17km のちゃりんこの旅に出た。



そういうとたまに驚かれるのだけれど、キヨシローなんかフジロックに出演するのにチャリで苗場まで行ってたからな、それに比べたらどってことないっす。

深夜、新宿から西麻布に移動しようとしたが、腰の状態が良くなくてまだ動けるうちにやっぱり家に帰って休養しようと、予定変更して帰宅の途についてしまった。

Kさん、すみません。。

ここんとこ、どうにも腰の状態が芳しくないす。とほほ

しばらく酒やめたほうが良いのかな、、などと思いつつ、今日は献杯のつもりで嫁さんと自宅近所のバル、カベソンへ。

生ビールのあと、アブサンでちょっと遠いところに行ってみた。

ハバネロ風味の辛っーいフライドポテトとアブサンでかなりほっかほかになり、二次会だー、とばかりにカベソンの姉妹店、スタボンへ移動。

スタボンはご飯がめちゃ美味い焼酎バー。

銀シャリとみそ汁を頼んだら、みそ汁の具はなんとトマトであった。

これがもう最高。

店内席から甲州街道を眺めおろし、甲州街道はもう秋なのさを思い浮かべながら、静かに夜は更けていくのであった。



寂しいけど、しばしのお別れね。

あの娘の好きな忌野清志郎

苗場にチャリで来てたときは、鉄人だと思っていたのに。

秋の甲州街道をチャリで流すときはかならず口ずさむ歌がある。

オレの暗い 10 代、そんなオレにたくさん捧げてもらったと勝手に思い込んでた歌たちがある。

嘘ばっかり。

さようなら。

2009-04-29

家飲み

突如田口くんちで家飲み開催。












松村監督も途中から参戦。












家飲みは、電車の時間とか気にしなくなっちゃうから際限なくいっちゃうね。。


田口君の、先日のドラムがほんとに素晴らしかった。

田口君の音楽、また聴かせてね。


松村監督の例の作品が、今年やっと映画館で上映される見通しとのこと。ナイス。

今年の楽しみがまた一つ増えた。

2009-04-25

エレベーターのノイズ(最終章)

いや、まったくもって素晴らしい。

我が家のスタジオの音が、完全に再生した。蘇った。

音の粒立ちが、まったく違う。以前とは比べようも無い。

ずいぶん前にモンスターパワーのタップを導入していたのだけれど、やっとこの本領を発揮できるときが来た、というか。

いままでの家の音っていったいなんだったんだろう。

エレベーターが起因して発生していたノイズに振り回されたこの 8 年(長過ぎ!)

ノイズの原因がまったくもって判らなかったときは、とにかくノイズが比較的に少ない時間帯を見計らって、「せーのっ!」っていう勢いで録音してたのだ。

どんだけいい演奏が残っても、ノイズが乗っちゃったらまた録音しなおし、という、スタジオとしてはあり得ない環境だったのだよ。

もう、そんな悩みから、完全に脱却できる。

しかも全体的に、音が 300% くらい良くなってる(当社比)。

判りやすいのは、音源をまったく再生せずに、ミキサーのボリュームだけを MAX まであげたときだな。

いままでは、ボリュームノブがあるポイントを超えたところでもうすでにピーーーーーという音が底辺で鳴ってたんです。

ミキサーの性能限界かと思って諦めていたのだけれど、実はこいつもエレベーターが発信していたノイズだったようだ。だってもう聴こえないもん ヽ(´ー`)ノ


・・あの日、なんの気無しにネットで「エレベーターによるノイズ」にたどり着かなかったら、今日のこの日は来なかったなぁ、と思うと、感慨深い。

そして、エレベーター管理会社の皆さんには、真摯な対応をしていただいてほんとに感謝。

いっとき、費用は誰がもつのだろう、、なんて思ったのだけれど、とっても良心的な対応をしていただいたと思います。


というわけで、我が家のノイズ問題はこれにて収束、かな。

2009-04-24

エレベーターのノイズ(その5)

さて、今日がその工事の日だった(らしい)のだが、あいにくと僕は外出していて工事の現場に立ち会う事ができなかった。

夕方、エレベーターの管理会社から携帯に電話があった。

どうやら工事は無事終わったとのこと。

先日の検証作業の時に、電波影響の検証がきちんと出来なかったのがちょっと気になり、今回はどんな対処を行ったのかを訊いてみた。

答えとしては、やはりトランスを取り付けた、とのこと。

どうやら先日の検証時に、コンセントからノイズが回り込んできているのは間違いない、という判断に落ち着いたらしい。

ということで、急いで帰宅して、どれどれ・・・とスピーカー類の電源を入れてみたのだが、いまのところ、あれほど顕著に出ていたノイズ現象はとりあえず無くなった。みたい。

テレビを付けてみたのだけれど、なんだか音がクリアになったような気がする。

なんていうか、エンハンサをかましたかのような、奇麗な音である。

いままで、可聴帯以外のところで、ずっとノイズが乗ってたんだろうか?

とにかく、一皮むけたような音になって、なんだか気分が良い。

と、安心していいものかどうか。

もうちょっと様子見だね。

2009-04-23

泥酔二日連続

一昨日、上野・入谷の「なってるハウス」へ。

服部将典くんが pop 鈴木さんを誘ってセッションをやるらしい。しかも sax に川下直広氏を交えて。

これは何がなんでも見なくては。

で、これがもう最高だったんですよ。

pop さんなりに、スイングならぬ、ドライブするジャズ。

服部くんのナイスなベース、川下さんのブロウしまくる sax。

のっけからあんまり良すぎて、ついつい生ビールを何杯も飲んでしまった。

そういえば晩飯食ってなかったなー。つまり空きっ腹にビールをぐいぐいと。

ひさしぶりにスカっと壮快な音楽を聴く事ができて、もう至福のひとときであった。

終演後、pop さんにいやーよかったよかったと褒め殺しのようによかったを連発したのは覚えてるんだけど、ディテイルはかなりあやうし。

気がついたらもう終電がやばい時間になってて、案の定最寄りの駅まではとっくに終わっていたので、中央線経由、深夜バスを使っての帰宅。

家までの徒歩のみちすがら、立ち止まってゲーゲーやろうと何度か思いつつも、早く家に帰って寝たい欲求の方が強く、どうにかこうにか千鳥足で帰ったのは覚えてる。

朝起きたら、下着だけの格好でリビングのフローリングの上で横になっていた。


昨日は、歓迎会という名の飲み会@国分寺の激安焼肉屋。

一日前に撃沈しているので、セーブしよう・・・と思ったのは最初だけ。

けっきょく生ビール〜真露コースで気がついたらかなり危ないくらい酔っぱらっていた。

自転車で帰ろうとするも、帰り道が見つからず同じところをなんどもぐるぐるぐると徘徊。

普段なら自転車で 30 分ほどの道のりが、1時間30分ほどかかってやっと帰宅。

さすがに二日続けてフローリングはキツい。

ベッドに倒れ込んでそのまま気を失う。


もう今週は飲むのよそうと思った、快晴の朝。

2009-04-19

無事終了

ライブ@スロウコメディファクトリー、無事終了。

ご来場いただいた皆様、スロコメの須田さん、主催の高遠さん、有り難うございました〜

本日のセッティング。
写真には写っていないけれど、あと iPhone も使いました。


高遠さんに描いていただいた似顔絵。
なんとも夢のある顔に描いてくださいました(笑)