2010-12-16

総括 Part2/2

思えばここまでの半年間、健康体で過ごせたのはおそらくほんの数日であったが、以後、徐々に復活し始めた。


文月。

自宅から近い野川公園で、ご近所付き合いでもある徳久ウィリアムくん主催のバーベキュー。
以前からお名前は存じ上げていた山田民族さんとここで出会う。
色々話をしてて、準備を進めていた9月のイベントに出てもらえないかとその場で交渉したところ快諾してもらえた。
このとき参加されていたほかの方々ともお見知りおきいただけて、素敵な出会いに感謝。

埼玉県の杉戸町で、東京造形大影絵プロジェクトによる写し絵初公演に参加が叶う。ほんとに実現しちゃった。
この時はまだストーリーがないプリミティブなプログラムだったが、初めての幻燈をこの目で見て完全にハマったな。。
夏の野外で幻燈。すごくいい。
ここでの演奏が気に入っていただくことができて、夏の多摩センターでの上映会でも音楽を担当させてもらえることに。


葉月。

楽曲制作の要件がどばどばどばと一気に発生。
自分企画のライブも9月に控え、音楽作ったりスタジオに練習しに行ったりで久しぶりに忙しかった。
忙しい時というのは、余計なことをほとんど考える余地がなくて作業に無駄が生じない。

そんなさなかに首藤さんの幻燈写真上映会@下北沢「東洋百貨店」。
初めての場所で、しかも友達の高遠瑛さん主催というものあって、いつにも増して勢いがついてたように思う。
アドホックな状況ではあったが、脳みその底辺で漂っている課題と向き合いながら演奏。
はたして、何をか得ずや?

4月に入会して一度だけ稽古に行ったものの、尻の手術とかなんとかでずーっとさぼってた合気道を再開。


長月。

2年ぶりくらいで、自主企画ライブ@阿佐ヶ谷「にぎやかな風」を開催。
出演してくれたみなさん、ほんとにヨカッタ。
終わって挨拶で締めようとしてついボロ泣きするというサプライズを自分で演出してしまったが、とにかく良いライブだった。
今年は自主企画はこれっきりになってしまったが、もうちょいペース上げないとね。

そしてついに、記念すべき Hachioji影絵プロジェクトの正式公演に参加。
ストーリー仕立てのれっきとした作品を上演することができた。
この時に作った楽曲はこちら

身体が少しずつ動くようになり、合気道が楽しくなってきた。


神無月。

昨年知り合った阿佐ヶ谷「ギャラリー白線」の歸山幸輔くんにお声がけいただき、彼が考案した「Jellyfish Screen」を使ったダンスパフォーマンスイベント 2days 開催。
ダンサーの東山佳永さん、デザイン/ギター&歌の山口洋祐くんら、初顔合わせの面々と。
今回は、東山さんが作った詩に曲を載せるという作業などもあり、制作面で勉強になることが多かった。
そもそも、ダンサーとの共演というのが初体験。
「音楽」と「踊り」、というのは、人類史上もっともプリミティブな「芸」だと思う。
踊り手が踊りやすいように音楽を作る、というアプローチで取り掛かってしまうと、よくある「なんちゃってよさこい」になってしまう。それだけは避けたい。
歸山くんによるヴィジュアル、東山さんの身体表現、その二つにどうやって向き合うかというあたりに最大限の神経を使った。
最後にチームワーク的なところで僕はちょっと大人げないことをやってしまった。
そこに関してだけ、もうちょっとやり方があったかもしれないなと猛省。
まだまだ、俺という人間は未熟である。

その二週間後、こんどは首藤さんの幻燈写真 2days@下北沢 La Camera。
今回の公演をやってみて深く理解できたことがあった。
禅の段階を表わす「十牛図」で言えば「得牛」の段階にたどり着いたかな、と思う。


霜月。

白線の歸山くんの計らいで、白線公演の際に制作した楽曲が某ヴィジュアル系バンドのライブSEで採用していただけることになった。
作ったものが誰かの役にたち、さらにはそれが従前好きなバンドだったというのが良かった。

影絵プロジェクトの第二回目公演。
この公演のために、実家で眠っていた三味線を借りてきた。
Youtube で端唄(はうた)や民謡のビデオを漁り、それらをひたすら耳コピーして三味線の猛特訓。
たまたま自宅の近くに和楽器店があるのだが、三味線の基本的なことを教えてもらおうと暖簾をくぐってみたらとても素敵な店主。これはたぶん、良い出会いになると思う。
本番を終え、ここまでの段階にこれたのにこのメンバーではこれが最期かーと寂しくなってたら、年明け早々に再演できそうな流れになってきたのであった。
いきなり来年の楽しみが増えたな。

中野富士見町「plan-B」の石原さんから、音響スタッフとして手伝ってもらえないだろうかと相談を受ける。
僕としてはすぐに快諾するところなのだが、互いに納得がいくまで話をしましょう、という石原さんのお気持ちが有り難い。
話し合いの結果、いずれにせよ僕としては二つ返事で引き受けることにした。


師走。

いま。
厄年の残り日数がまさにカウントダウン状態だが、まだまだ油断できず。



総括
判りやすいくらい、前半と後半の半年が陰と陽。
まぁ陰陽図のように、陰の中に陽はあったりその逆もまた然りだった訳ではあるけれど。

今年から始めた、「武道の禅」と言われる合気道が、思いのほか楽しい。
道場では、佳き先生にも巡り合った。
気負うことなく、これからも継続したい。

総じて、結局のところ「良い出会い」しかなかったな。

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