2018-10-25

イスファハーン

早朝、というよりも真夜中、起床。

北川くんと、予約しておいたタクシーに乗り込んでメヘラーバード空港へ。

いまはエマーム・ホメイニー空港が国際空港としての機能を司っているが、一昔前はこちらがイランの玄関であった。 まだまっくらな空のした、空港の看板は寂しげに灯っていた。



定刻をちょっとだけ過ぎた頃、離陸。

たった一時間ほどのフライトだが、機内食がでた。




あっという間にイスファハーン到着。 テヘランよりもじゃっかんではあるが、空気が綺麗。ひさしぶりに胸の奥まで空気を吸う。

さっそくタクシーを捕まえ、イマーム広場の入り口まで移動。



まだ早朝なので観光客はおろか、そもそも人があまり歩いていない。

広場に向かって歩いていくうち、徐々にその大きさがわかってきて思わず興奮してしまった。



人影がまばらなうちに広場の内側と外側をじっくりと散策する。




入ってきたところからまっすぐ広場を突っ切った反対側を抜けると、朝食が食べられるチャイハーネを発見。 俺はイラン風オムレツと、北川くんはハリームという豆や肉を煮詰めて作ったとろろのようなタレが乗った煮込み料理を注文。



食後にチャーイをすすって時間を潰し、モスクの開場時間を見計らってふたたび広場へ。

いよいよ、青のモスクに入ってみる。



薄暗い屋内に、明かり取りの窓をくぐっただけの朝日がただ差しているだけなのに、なぜこうも雄弁に静寂を訴えてくるのだろう。 


広場をいったん離れ、地元の商店街を目指して歩く。

有名な三ツ星ホテルのすぐとなりに、ここイスファハーンを本拠とするトンバクの工房「シーラニ」が運営する直営店があった。



さっそく店内に入り、ヤギ、牛、ラクダとそれぞれの皮を張ったものを試奏させてもらう。 お店の人はいきなりやってきた東洋人がいきなりトンバクを叩き始めたので最初は面食らっていたようだが、北川くんのナイス通訳のおかげでいろいろと教えていただけた。

シーラニの太鼓は牛皮のをすでに一個持っているのだが、ヘルミのものに比べてどうも「トン」(一番低い音)のサスティーンが短く、詰まった音になる。 ここで試奏した太鼓も、概ねトンは短かったので、おそらくこれはこの工房のキャラクター、ということなのだろう。

イスファハーンといえば手作り職人の街らしい。 それならば、と、シーラニのお店ではトンバクのソフトケースを購入(笑) ヘルミのソフトケースは3個持っているが、いずれも肩紐が切れたりチャックが壊れたり、碌なもんじゃない。。。 太鼓本体は文句ナシなのになぁ。 というわけで、職人が作ったソフトケース、果たして。


シーラニから歩いてすぐのスィー・オ・セ橋へ。 ここ最近の異常気象のせいでザーヤンデ川は完全に干上がってしまっていたが、それでも大勢の観光客が。



途中、イランのおばちゃんの集合体に逆ナンされたりしつつ、周辺をぶらぶらと散策。




ふたたび広場方面にもどり、バザールや他のモスクをゆったりと観て周る。




青のモスクのような華美な装飾は施されていない、ジャーメ・モスクに行ってみる。 ここは 8世紀に創建されたが一度焼失し、12〜14世紀に再建されたという。



この、素朴で無骨なレンガや朽ちた土壁の風合いに、なんとも言えぬ郷愁感のようなものを感じてしまう。 


バザールで土産物を買い、日の明るいうちにバスターミナル方面に移動。 近くでファストフード店を見つけ、イラン風巨大ハンバーガーで遅めの昼餉。



高速バスに乗り、約6時間ほどかけてテヘランに戻る。



テヘランまではとても順調で、思っていたよりも早く着いたなぁ、と油断していたら、降車するバス停のほんの手前で我々が乗ったバスとタクシーが接触事故を起こす、という楽しいハプニングもあり、夜中に北川くん宅に戻る。

シャワーを借り、下着やシャツをタライで洗濯し、就寝。

たった1日の弾丸観光ではあったが、目にした光景が目に焼き付いていてなかなか寝付けぬ。









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