2018-10-26

ナーセープール先生

朝起きて、昨夜遅くに干した洗濯物を確認したら、ちゃんと完全に乾いていてくれた。 乾燥地万歳。

今日は金曜日ではあるが、イランは休日。 我々でいうと日曜日の感覚。

とはいえ、仕事にでかける北川くんに便乗してパークウェイまで連れて行ってもらう。

朝ごはんを食べていない北川くんはサンギャクを買う、というので一緒にお店へ。 焼きたての匂いが食欲をそそるのだが、俺は我慢。




北川くんと別れ、BRT の Line7 に乗ってタジュリーシュへ。

もう馴染みになってきつつあるカフェに入り、パニーニとアメリカーノコーヒーで朝餉。 こっちのアメリカーノはエスプレッソを作っておいて、お湯で薄めて作るのが普通のようだ。 で、アメリカーノといいつつ、結構濃いのでとても助かる。




まだ少し時間が早いので、バザールをふたたび散策。 休日とはいえ、バザールやショッピングモールは営業するらしく、開店の準備をしている店はちょいちょいとあった。


タジュリーシュから北東の方角を目指し、歩く。

こちらのエリアは高級住宅地らしい。 道を進むうち、どんどん建物の高さが高くなり、緑が増え始めた。




無事、ナーセープール先生のご自宅に到着。正確には先生のお父さんの御宅。

閑静な住宅地に建つ一軒家。 品の良い調度品が、センス良くディスプレイされた応接室に通され、先生のお父さんやそのまたお父さんのお話を聞かせてもらう。 先生の祖父はカリグラフィで名を馳せた方なのだそうな。 



さて、今日は何を習いたいか、と訊かれ、迷わず、改めて基本からみっちりやってほしい、とお願いする。

で、途中休憩をはさみつつトータルで 3 時間近く、本当にみっちりと教えていただいた。 




レッスン後、近くのレストランで一緒に昼にしましょう、とお誘いいただき、休日のテヘラン市内を先生と二人でぶらぶらと散策。



さすがに休日だけあって、営業しているレストランはほぼどこも満席のようだったが、先生のお母さんから「あそこが美味しいわよ」と教えていただいたビュッフェスタイルのお店に入る。



人気の店だけあって、いずれの料理もそうとうに美味。


食後、ふたたび先生とあたりを散策。 カリグラフィの美術品を多く展示しているという、カフェもある美術館に入る。



このオブジェはペルシア語のアルファベットだけど、これ1文字だけだと「空」という意味だと言われているんだ
と先生。

先生、それ、日本の禅でいう「空」と同じかもしれませんね。 などと語りながら、チャーイをすすりつつゆったりと時間を楽しむ。




先生はもともとスモーカーではないらしいが、俺が吸っていた日本のロングピースの煙に「それ、いい香りだね、一つ欲しい」と仰り、煙を楽しむようにふかふかとタバコをくゆらす姿がなんだか眩しい。

夕方近くまであれこれといろんな話をしながら一緒の時間を過ごさせていただき、これ以上の幸せはない。

いつかまた、お会いしましょう、と、美術館の前で先生とお別れする。


タジュリーシュバザール付近まで歩いて戻り、BRT に乗ってミルダーマドエリアまで南下して一旦 BRT を降り、あたりを散策。




メトロのミルダーマド駅から地下鉄を乗り継いで北川くん宅に戻る。


北川くんお手製の和風カレーで夕餉。 さすが北川くん、かなり美味。



今日は心も胃袋もかなり腹一杯。 真夜中、就寝。




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