2009-03-30

制作ノート:「夕坂童子」ミックス編

作業日時:
2009年2月2日 〜 2009年2月19日

ミックス現場:
於、studio Engine、plan-B

使用機材:
マイクプリ/DA M-AUDIO MOBILE PRE USB、Focusrite TrakMaster
DAW Apple Logic Pro 8、Ableton Live 5、Apple Mac Book Pro / Intel Core 2 Duo 2.4 GHz / 4GB メモリ

さて、録音した素材をまとめる作業。

アコーディオンのトラックに施した処理は、概ね以下を基本形とした。

<各チャンネルごとに施した処理>
◎Logic Compressor による、音量レベル感の調整
◎Logic Channel EQ による、EQ の調整
◎Logic Space Desginer による、音響感の調整

<マスターチャンネルに施した処理>
◎Logic Channel EQ による、全体の EQ の整理

コンプレッサーについては、もともと収録に使ったマイク(SEIDE)に真空管が入っているので、独特な粘り気のある艶っぽい音で、なおかつダイナミクスのある音でアコーディオンを録音することができていたので、その雰囲気を壊すことなく音量レベルの低い箇所を「持ち上げる」用途で使用した、という感じ。

基本形としては、Circuit Type は Platinum、Ratio は 19.0:1 付近、Threshold は -11.5db 付近、Attack は 152.0ms 付近、Release は 1200.0ms 付近に設定して、曲に応じて雰囲気は微調整した。

EQ については、録音状態が比較的素直だったのでほとんど変えていないが、コンプのせいで多少奥に引っ込んだ 65Hz 付近、および 12000Hz 付近をほんの 1.5db 程度持ち上げた。

この帯域は、小さなスピーカーで聴いても、音の重みと、鍵盤をたたいたときの弦の倍音感を出すために必須。

Space Designer は空間系処理のためのプラグインだが、以前の Mac の環境ではメモリや CPU の性能限界のためにせいぜい 2 チャンネル同時くらいしか使えなかった。そのくらい、処理が重い。

でもさすがにいまの Mac Book Pro の環境ではそんなことはなく、好きなだけ追い込むことができる。頑張って買った甲斐があった。世の中カネずら(そんなことはないが)

一曲だけあえて空間処理を行わず完全なドライのみ、としたが、ほかは曲の雰囲気によって Small Room 系、Midium Hall 系を使用。

さて、一部と二部を隔てるブリッジをアコーディオン以外の音で一つ作ることになり、これは僕が担当。

一部と二部とでは構成が変わるため、ブリッジで一部をリセットしたいという首藤さんの要望あり。

そこで、茫漠としてどことなくノスタルジックな雰囲気な楽曲を作ってみることにした。

Focusrite 経由で SM57 で拾ったガットギターをネタにして、ableton live 上で 5 トラックほどのループを作り、全てのトラックを再生タイミングと再生スパンを完全にずらしながら流し、各トラックに別々のエフェクターをかけ、オートメーションを仕掛けた。

各トラックの調性は大体 C9、A9 でそろうように演奏しておいたけど、音が発信されるタイミングは、ときどきわざと不協に聞こえるように調性した。

各トラックを1トラックずつバウンスし、それらを Logic に取り込んだものをベーシックトラックとなるようにレベルやパンをそろえた。

さらにその上にエレクトリックギターを使って主旋律ともオブリともつかない抽象的なフレーズをダビング。

バックトラックだけでかなり複雑なレイヤーに聴こえるので、エレクトリックギターのトラックにはシンプルに Logic に付属していたアンプシミュレータくらいしかかけなかった。

そんなこんなで、時折テープでリワインドした様なストレンジな効果音が入った楽曲が完成。

楽曲と楽曲の途中に入る雑踏などの効果音については、フィールドレコーディング特有のノイズの除去と EQ 処理を行った。

以上、全部で 19 トラックほどのバランスに関する処理は一週間ほどで完成した。

各トラックは、2 ミックスでバウンスしたあと Apple WaveBurner に取り込み、曲順、曲間の調整などを含むマスタリングにかけた。

幻燈パフォーマンスの都合上、トラックとトラックの隙間の尺が非常に大事であるため、マスタリングされた音源はそのまま CD-R に焼き、首藤氏宅のポストボックスに夜な夜な投函されたのであった(笑)

一曲だけ確認で聴いてもらうだけだったら、ネット経由だけでも良いんだけどね。

クルマで片道 30分の道のりは、マスタリングした音源の試聴にちょうど良かった。。

いまにして、この 30 分がとっても楽しかったなぁ。

2009-03-29

制作ノート:「夕坂童子」録音編

録音日時:
2009年2月1日 9:00〜21:00

録音会場:
於、調布市・北部公民館

使用機材:
マイク SEIDE PC-VT2000、SHURE SM57
マイクプリ/DA M-AUDIO MOBILE PRE USB
DAW Apple Logic Pro 8、Apple Mac Book Pro / Intel Core 2 Duo 2.4 GHz / 4GB メモリ

この日の主な作業は、首藤幹夫さんからのサジェスチョンをもとに、劇団唐組「夕坂童子」のもう一つの劇判ともいえる楽曲を、須藤かよさんのアコーディオンで演奏してもらい、それを僕が録音する、というもの。

楽曲的なテーマは大きく二つ。
ひとつは芝居の中で実際に使われている既存の曲をぼくらなりの解釈で吹き込む。
もうひとつは首藤幹夫さんの幻燈としての「もうひとつの夕坂童子」を作り上げあげようというものである。

作業は午前と午後のセッションに分け、午前はテーマのうちの前者、午後に後者、というスケジュールでのぞんだ。

さて、アコーディオンには通常の鍵盤がある右手側と、ボタン式の鍵盤がある左手側にそれぞれ、音の出る部位がある。
ちなみに、一般的にみかけるそうした形のアコーディオンを「ピアノ・アコーディオン」と呼び、両方の鍵盤ともボタン形式なものを「アコーディオン」または「ボタン・アコーディオン」と呼ぶのだそうだ。

今回の僕のプランとしては、できるだけ臨場感があるように音源を作ろうと思っていた。それこそ、本当に目の前で演奏しているかのような、リアルな音場を作ろうと考えていた。

鍵盤を押すときに微妙に発せられる「スコッ」という音、蛇腹でブレスするときの音の途切れ具合までを、できるだけ余すところなく収録しようと思っていたのであった。

でまずは須藤さんに音出ししてもらい、音が出ている付近に耳を近づけてマイクポイントの確認。

ちょうどよいポイントが判ったので、右手側にコンデンサマイクの SEIDE を、左手側にダイナミックマイクの SM 57 をそれぞれ向けた。

MOBILE PRE USB のゲインレベルは、SEIDE チャンネルが 10 時、SM 57 チャンネルが 3 時、というのが基本。

これはコンデンサマイクとダイナミックマイクの違いによる入力レベルの相違による。

あまり SM 57 のゲインを上げると S/N が悪くなってしまうが、ある程度までなら後で Logic のプラグインで対処できるのでヘッドフォンで音をモニターしながら慎重にレベルを合わせた。

まずは午前のセッションに、稲荷卓夫さんが劇中で歌っていた楽曲のアコーディオンバージョンを録音。

首藤さんのリクエストに応じての、須藤さんの素晴らしい演奏。

あとでプレイバックしてる最中、おもわず涙がこぼれたね。

須藤さん、やっぱりすごい。

午後のセッションは、ひたすら、妄想の世界。
ありものの世界に、かつてはなかったものを突っ込んで行く。

一曲だけ、ぼくのギターとのセッションを同録で録音。

この時は SEIDE をアコーディオンの中央に、SM 57 をギターのネックの付け根付近に向けた。

ギターを入れたのは、唐十郎さんが登場するシーンでの楽曲であったが、ここは首藤さんのリクエストによって「ボレロっぽく」演奏。

ぼくは、ただひたすらジャッキジャッキとギターをかき鳴らし、須藤さんの哀愁感たっぷりのテーマ部分、そしてエモーショナルなアドリブ部分が、凛とした世界を築いて行く。

演奏が終わり、Rec 状態を停止したとたん、そばで聴いていた首藤さんが思わず「いえい」と口走ったのが良かったなぁ。

そのくらい、気合いがこもったいい楽曲になりました。

そういえば、今回のセッションで、首藤さんからのリクエストを訊いて、須藤さんとぼくとが具体的にどんな感じの楽曲にしようか、という会話をしている中で、あそこはイナタイ感じで~、とか、アウトロは打ち放しで~、なんて言葉が出てくるたび興味津々な首藤さんが「イナタイってなに?」とか「アウトロってなに?」といったかんじで質問してくるシーンがあった。

あとで、それらの用語解説が首藤さんのブログに載っていたので、思わず微笑んでしまった。。

ぼくも、いろんな業界のジャーゴンは興味があるので、首藤さんの気持ち、判るわかる。

さて、一日の録音セッションが終わり、あとは自宅に持ち帰ってミキシング作業が待っているのであった。

2009-03-23

下北沢 LA CAMERA 「幻燈上映会」無事修了

三日間に及んだ「首藤幹夫・幻燈上映会」、無事修了。

最後に良いもの見させてもらったー。

首藤さん、本当にお疲れ様でした。

ご来場いただいた皆様、および関係者の皆様、有難うございました。

2月の plan-B から数えて、今回の LA CAMERA にかけてすごした延べ一ヶ月とちょっとの期間ほど、充実して楽しい日々はなかったなぁ。

貴重な経験をさせてもらって、首藤さんには本当に大感謝です。

一緒に音楽をやらせていただいた須藤かよさんは、ヤツマターズの頃からまじめにファンなんですけど、今回一緒にコラボレーションさせてもらえて、もうこれ以上ない光栄でした。
ありがとうございました!!

首藤さんにひっぱってもらってぼくらが今回到達できたところは、実はまだまだ入り口付近なのかも知れないなぁ、と思ったりなんかして。

それって欲張りか?

幻燈と音楽、というと、いろんなアプローチはあるのだと思う。

これからの楽しみなテーマってことでー

2009-03-22

下北二日目無事終了

下北沢 LA CAMERA での「スライド上映会・幻燈上映会」の二日目、無事終了。

今日も、ぼくはただひたすら客席から、リアルタイムに紡がれてゆく幻燈の世界を楽しんでいたのであった。

打ち上げで、写真とは、スライドとは、映画(ムービー)とは、という話題が盛り上がった。

首藤さんの幻燈を観ると、いろいろ話をしたくなるんだなぁ。

十人十色、それぞれのひとびとがそれぞれの言語を持ってして、共有体験したことについて話をするって、なんと素晴らしいことでしょう。

楽しくも充実していた日々も明日で千秋楽。

楽しみましょう。

2009-03-21

エレベーターのノイズ(その3)

さて、マンションの管理会社に電話を入れたところ、住民からの苦情・・というほどではないが、生活にそれなりに支障を来している、と受け取られたのか、「ご迷惑をおかけして・・」的な低姿勢な対応なのであった。

ふーむ、費用の心配は無用であったか?

その後、エレベーター管理会社と具体的な日程の調整を済ませ、いよいよ今日が調査の日である。

やってきたはのは、エンジニアらしい作業服の方二名と、営業らしいスーツに身を包んだ方一名の合計三名。

まずは彼らの前で、このまえ我が家で実施した検証を再現してみた。

エンジニアの片方がエレベーターに乗り込み、もう片方の携帯電話に「これから移動します」と伝えてきた瞬間、モニタースピーカーがピーーーーーーと鳴り始めた。

確かに鳴ってますね、と全員で確認したところで、おもむろに携帯ラジカセが登場?

どうやら、他の場所では AM ラジオにノイズが乗る、という事例があったらしく、それを検証しようということらしい。

ところが、我が家はもともと AM ラジオって入りにくいのよね。

いくらチャンネルをチューニングしても、どの局でもザーザーというノイズまじりなので「これは検証になりませんね」ということになってしまった。

えーいいのかそれで、、、と思いつつ、今度は壁コンセントの電気を検証することになった。

このマンションのエレベーターは 200V らしい。

マンションのおおもとの電源供給上でエレベータ用と各部屋用(100V)とで分けられているらしいのだが、エレベーターのインバーターのノイズがおおもとの電源供給を通じて来てしまっている可能性があるのだそうだ。

ということで、壁コンセントのそれぞれの電極から電流ノイズ測定器に接続し、エレベーターの停止時、稼働時それぞれの電流をサンプリングしはじめた。

通常、電流はきれいな正弦波を描くのだけど、ノイズがのると波形の上部、つまり高周波のあたりでピキーンとトゲが立つのだそうだ。

なるほど、わかりやすい。電流のノイズを視覚的に認識できるという訳。

この測定器、かっこいいなぁ。家にも一個ほしいな。

ところが、その測定器が彼らが持っているなかでは古いタイプのものらしく、なんだかあーでもないこーでもないとスイッチをいじり倒している模様。

どうも測定器をうまく設定することができないらしい。おいおい、、、

やっと思いの通りの測定間隔(電流をサンプリングする間隔)を見つけたらしく、エレベーターを何度か動かしたり停めたりしていたのだけど、「おかしいなあ」を繰り返しつぶやくエンジニアと営業氏。

計測機上で決定的なノイズが記録されないらしい。

ということは、電流よりも電波なのか?

けっきょく、ノイズの根本原因がなんなのかよく判らない調査結果となったのだが、営業氏いわく、「いまエレベーターの電源供給部分に絶縁トランスをかまそうと発注しているところなので、もう少しお待ちください」とのこと。

え、根本原因は電源だと踏んだ上で今日の調査だったということなのか?

さらに「少なくともエレベーターがノイズのトリガーとなっていることは間違いがないので、対処はさせていただきます」というので、まぁわかりました、ということで今日のところはひとまず調査終了となった。

やれやれ、、、

とりあえず、、、絶縁トランスがいつ設置されるのかはまだわからないけれど、それでもノイズが消えなかったらやっぱり原因は電波、ということになると思うのだけれど、そんな金のかかる対処をするくらいなら、今日の調査って無駄な訳じゃん。

ぼくも、業界は違うがエンジニアの端くれなので、そんなかれらの物言いがどうにも気持ちわるい。

まいいか、、、対処すると言っているから。

絶縁トランスが設置されるまで、ちょっと悶々とする日々かもしれないのであった。

一日目無事終了

スライド上映会・幻燈上映会第一日目無事終了。
とはいっても僕はお客さんに混じって一緒に見ていただけなのだけど。はは

一ヶ月ぶりに「夕坂童子」を観た。

首藤さんの幻燈の良いところは、あくまで人間による操作であるためにまったく同じということがないところだ。

「夕坂童子」もしかり。

目の前で繰り広げられる度ごとのそれぞれが、それぞれごとの主張性を持っていて大変に面白い。

アナロジカルな見方をすれば、台本や楽曲が用意されていてもやるごとに毎回まったく同じにはならない芝居やバンド演奏のごとし、とも言えるのだけれど、首藤さんのパフォーマンスはもっと体温的なところで揺らぎ方が違うもののようでもある。

本番前にゲネプロされた「夕坂童子」も素晴らしかったが、本番もまた、素晴らしい。

その二つは比較のしようがないのである。

同じものなんだけど、違うものでもあるから。

そういう訳で、明日も今日とはまた違った「夕坂童子」が観れるのである。

2009-03-20

おこしやす

今日から三日間、下北沢の LA CAMERA で

首藤幹夫スライド上映会Vol.6
『スライド写真・幻燈上映会』

です。

都合がよろしい方はどうぞお越し下さい。

今回はあらかじめ制作した音源を使用するので生演奏はやりませんが、期間中はぼくも LA CAMERA に行ってます。

その音源ですが、制作にあたっては前もって首藤さん、須藤さんらといっしょに、一作ごとのスライドのテーマを掘り返し、妄想に妄想を重ねてさらに念入りに妄想を混ぜ込む作業を行いました。

その甲斐あってか、とっても味わい深いものになったと思います。

それにしても、須藤かよさんのメロディメーカーっぷりといったら!

ヤツマターズ時代から、須藤さんが作った曲にはかなりやられちゃってるのだけど、先月の唐組幻燈から今回にかけてごいっしょさせていただいて、やっぱりこの人はスゴい、とあらためて実感したのでした。

そして、首藤さんの写真が、またまた素敵。

一枚いちまいの写真に、ちゃんと出汁(だし)がはいってる感じなんですよね。
出汁を、エッセンスとか情報とかに言い換えても良いのだけれど。

ぼく自身が首藤さんの幻燈が大好きなので、三日間は普通に楽しんでみてるだけだと思います。はは

2009-03-17

腰痛部

えーと

全国の腰痛持ちのみなさん。

いっしょに部活しませんか。

部の名前は「腰痛部」

youtube と書いて腰痛部。

活動内容は、

1. 一日にいちど、腰を伸ばす運動をする

2. 椅子に座って仕事するのは一日に 8 時間以内

3. 椅子から立ち上がるときに「いてててて」とひとりごちる

4. 新宿以西のエリアで効果があった鍼灸またはカイロプラクティックを紹介しあう

5. 重い荷物を他人に持ってもらうときの頼み文句を考案する

などなど、盛りだくさん(地味だけど)

いかが?

部費はタダ、毎日絶賛活動中でっす。

2009-03-14

お知らせです

写真家・首藤幹夫氏の幻燈上映会の音楽を、須藤かよさんと一緒にふたたび担当させてもらいます。


首藤幹夫スライド上映会Vol.6
『スライド写真・幻燈上映会』

2009年3月20〜22日

場所:下北沢La Camera
世田谷区代沢4-44-12茶沢通り沿いビル2F
(下北沢駅南口から徒歩10分)
電話:03-3413-9422

上映作品
A「夕坂童子」40分、2009年作品(再演)唐十郎作「夕坂童子」劇団唐組の舞台を幻燈作品化
B「朝顔の迷宮」20分/2009年作品(改訂版)唐十郎作「朝顔男」より
C「水廊の襖」20分/2008年作品
D「風景少女」20分、1997年撮影・初公開作品
E「アジサイ路地」15分/2007年作品

2009年3月
20日、19時開演。上映ABC
21日、19時開演。上映ABD
22日、16時開演。上映ADE←この日だけ開演時間が違います

30分前に開場、入場料1500円

subject:唐組役者陣(A、B)尾木真琴(D)秋桜子(E)
音楽:シューヘイ、須藤かよ、small color
企画制作:La Camera
協力:劇団唐組・HGC企画・台東区フィルムコミッション


首藤さんの写真は、ほんとに素晴らしいのです。
さらに、幻燈として映し出されるそれらの写真が物語るものが、その技法でしか生み出されない独特の情報量をもってして観るものを圧倒します。

今回、先月 plan-B で上演した「夕坂童子」の再演もありますが、この公演のための新録も用意しています。

先日、須藤かよ邸にて、素敵なピアノの録音をしてきました。
現在、鋭意ミックス中でございます。

乞うご期待ください。

それと、毎日終演後、会場を使ってそのままパーティーというか飲み会になります(お酒とか、酒のアテとか持ち込み自由)

お時間のある方、ぜひそちらもご参加ください。

エレベーターのノイズ(その2)

そもそも、ノイズを発信するのは「インバーター制御」されているエレベーターであるらしい。

家のマンションのエレベーターがインバーター制御されているのかどうかを調べるために、早速エレベーターの管理会社に電話してみた。

受け答えの感じが良い方が電話に出てくれて、我がマンションに設置されているのは、確かにインバーター制御されているエレベーターであることをすんなり教えてくれた。

あとは、本当にエレベーターが稼働している時にノイズが発信されるのかどうかを調べるだけである。

これは嫁さんに協力してもらった。

検証方法は簡単である。

嫁さんに、仕事部屋のミックスに使っているモニタースピーカーの前で待機してもらい、ぼくがエレベーターで上下移動するタイミングでスピーカーからノイズが出力されるかどうかを聴いててもらった。

エレベーターの呼びボタンを押し、携帯電話で嫁さんに「いまエレベーターのドアが開いたよ」と伝えると、どうもその時点でノイズが出ているらしい。

エレベーターに乗り込み、まずは一階に移動してみる。

携帯で「どう?」と嫁に聴いてみると、「出てる出てる」とのこと。

一階に到着し、ドアが開いた時点で「ノイズが止まった」らしい。

今度は一階から七階に移動してみる。

エレベーターが移動し始めると「出てる出てる」。

七階に到着してドアが開いたとたんに「ノイズは止まった」、だそうだ。

これでもう間違いなしであるね。

やはり、これまでさんざん悩まされてきたノイズの原因はエレベーターであったようだ。

さてさて、これからどうしようか?

まずはマンションの管理会社に電話して、エレベーター管理会社に調査に来てもらうことを伝えなくてはいけない。

エレベーター管理会社の方でも、念のためマンションの管理会社に、調査の許可を取り付ける必要があるだろう。

問題はそこから先、である。

たぶん、根本対応としては、ネットで見つけた事例のようにアイソレーション・トランスをエレベーターの電源供給部分に噛ますことになるのだろうけど、その費用を誰が持つのか、というのが問題。

まぁいま考えても答えは出ないので、まずは調査結果を待つしか無いだろう。

というわけで、この話題はもう少し続く。

2009-03-11

エレベーターのノイズ?

我が家は、テレビと言わず PC と言わず、とにかくスピーカーからときどき「キーン」というノイズが発生する。

頻度でいうと、日中、日が高い時間帯に頻発する。
さらに、朝方、7時〜9時台がなんだか多いような気がする。

我が家はマンションなのだけど、いわゆる集合住宅というのは、電源事情はかなり酷いというのが一般論としてまずある。

そこで電源周りの対策として、以前に電源をクリーンにしてくれるタップを導入したのだけれど、キーン、というノイズに対してはあまり効果は出ない。。
そのかわり音の粒立ちはかなり良くなったのだけど。

いろいろ検証してみたのだけれど、原因が一向につかめないのでちょっと諦めかけていた。
で、今朝いろいろネットで検索してみたらどうやらこれは家のマンションのエレベーターが動いているときに発生するノイズである可能性が出てきた。

それなら、発生する時間帯をみても納得、である。。

原因らしきものは見つかったが、さて困った。

エレベーターなんてどうやって対策すれば良いのだろう?

マンションの管理会社に相談するしかないのだろうか?

むむー

2009-03-08

そういう時代なのか

某音楽家の新譜を聴いた。

僕の中では大作曲家という括りの中の一人なんだけど、その方の新譜は、なんていうか音響的であり、ミニマルであり、カテゴリーレスであり、DSP 的であり、そして全体的に平面的、平坦的なのであった。

上記のことだけを文字として綴ってみると、なんだか批評・批判しているみたいに思えてしまうが、実はいまこの時勢に、どんなシチュエーションにおいてでも聴ける逞しい音楽が、そこにあった。

大仰にコンポーズされた楽曲と、まったくコンポーズされた形跡が見当たらない楽曲が渾然と並ぶ様が、とても良い。

音楽は、時代性が根底に無いと、生きた作品は生まれないと思う。

技法や、メソッドや、人間関係とかのしがらみとか(苦笑)、または売れる・売れないなんていう大人の事情とか(苦笑その2)、束縛されている全てのものからいったんは解放され、作り手が時代と向き合って正直に、丁寧に作った作品には、普遍的な価値があると、思う。

ネームバリューに甘んじることなく、そういう正直ベースなところで作品を作られた彼の音楽家には、最大級のリスペクトを感じずにはいられない。

やはり、さすが、なのであった。

2009-03-05

hey joe

Jimi Hendrix の Hey Joe がなんとなくマイブーム。
woodstock のライブが特に良い。
毎朝聴いて、カンフル剤的効果てきめんなのであった。

2009-03-02

寝たり寝なかったり

今年から、花粉症対策のために耳鼻咽喉科に通う事にした。
一週間前に初めて通院して、まずは効果を確かめるために、ということで少し強めの薬を一週間分だけ処方してもらった。
これがかなりよい感じで効き、昨年までとは比較にならないくらい快適な一週間を過ごす。
で、土曜日に再度通院し、追加で花粉症の薬を処方してもらった。
こんどは、前回の処方よりも「軽い」効果の薬にしてもらった。はずだった。
病院の帰りにファミレスでブランチを摂り、帰宅して、夕方の外出までソファでゆっくりテレビでも観て・・・と思っていたら、いつのまにか落ちていた。orz
起きたらすでに晩飯時を過ぎる時間。ぐえ。
観に行こうと思っていたライブの出演者の方にお詫びのメールを入れたあと、やや「ふて寝」気味にまた寝てしまい、そのまま日曜日の昼近くまで寝てしまう。
結局、24時間近く寝ていたことになるのかな。。

さて日曜日は夕方から某作業のため某所へ。
予定では月曜日の朝方に帰宅できることになっていたのだが、土壇場でちょっとしたトラブル発生。
無事解消はしたのだが、後始末などがあって結局家に帰ってきたのは月曜日のちょうど昼食時であった。

その後、おやつの時間くらいから人と会う用事があり、急いでひとっ風呂浴びて新宿へ。
夕方、無事に用事が済み、調布駅で仕事帰りの嫁さんと待ち合わせて帰宅。
32時間くらい一睡もしないまま過ごしたことになるのかな。
軽く晩飯を食べた後、20:00 には陥落。

なんだか真っ暗な中を歩き回っている夢を見た様な気がして、火曜日 6:00 起床。

こうやって日記を書かないと、曜日の感覚がなくなる由。