2010-03-30

苦悶式 after

週末、あまりの痛さに「座る」という体勢をとることがまったくできず、ずーっとソファに横になっていた。

という訳で、もろもろの作業は一切やれずじまい。

処方してもらった薬はちゃんと飲んでいたのだけれど、ちょびっと酒を飲んでしまったりしたのがまずかった。


とにかく、意を決して月曜の朝から再度、肛門科の門をくぐることにした。


、、嗚呼、、切るの 13年ぶりくらいだなぁ、、、、などと、暫くユーツな気分であったが、ケツのアナの部分がくり抜かれた、まさに痔治療専用のパンツに履き替えさせられた瞬間、腹をくくった。


施術時間、およそ 5分。

当然、麻酔なし。

針のようなものをプツ、と刺された時、ものすごく久しぶりに「ぐえ」という声を心の底から洩らした。


ヤクルト一本分ほどの血膿を搾り取られ、無事に施術は終了。

痛み止めの座薬が施され、しばらく腹ばいの姿勢で休ませてもらう。

うう、なんだかちんちんのあたりが湿っぽい、、と思っていたら、血が垂れていた。


しかしながら、やっぱりこれが一番、てきめんなのだ。

おかげでまったく痛みは無くなってくれた。


夜になっても、まだすこし出血している模様。

今晩は嫁さんから借りた生理用紙ナプキンを装着して寝るのだ。 

なんだか付け心地がいいなぁ、などと感心しつつ、これで夜も安心。


あそうそう、これ食事中の方は読まないでくださいね。

2010-03-29

Rebetika

Youtubeってやっぱり素晴らしい。

以前から、ギリシアの音楽家 Rebetiko(達、だと Rebetika)の奏でる音楽が大好きで、その名も「Rempetiko」というタイトルのギリシアの映画があるのだけれど、このサントラがもうほんと最高なんです。

でも、映画自体はさすがに見たことがなくて、もしかして、と思って Youtube で探したら、やっぱりありました。








このシンガーのおじさん、SMAP の誰かに似てるなぁ、、w










この映像の断片を観てるだけで、もう昇天しそうなくらい素晴らしいではないですか。

しかしながら、いろいろ探したのだけれどいまは DVD 入手できないみたい。

誰か、、、なんとかして、、、、 観たい観たい観たいよぅ。。


Rebetiko、とか Rembetiko、Rempetiko、と表記が様々あるけど、どれも間違いではないみたい。

また、彼らが奏でる音楽それ自体も、Rebetiko、Rempetiko と呼ぶようです。

2010-03-27

苦悶式

「悶」という漢字は面白い。

心を門が囲む。

門に守られた心、か。

だが、いまのおれにとって「門」という一字はお尻の穴、肛門のことにしか思えない。

そんな気分で「門」をじっと見つめていると、字づら的に、この漢字は肛門を表す亀甲文字が進化したかのように思えてくるから、不思議だ。


昨日は、久しぶりに門を叩いた肛門科の先生に、門の奥にある心を弄ばれてしまった。


「苦悶」という言葉にはちょっとヘビーな印象がある。

しかし、「悶える」と書くとなぜだか淫靡に見えてくるのは、宇能鴻一郎を中学生の頃から愛読していた俺だけだろうか。


門の奥の心を、ゴム手袋をはめた先生に弄ばれた際、おれは「苦悶」と(淫靡な)「悶え」のちょうど間くらいの声を、臆面もなく洩らしてしまった。


恥ずかしい。

とても、恥ずかしい。

これしきのことでこれほどまで陵辱されてしまった気分になるということは、おれは同性愛者にはなれないということか。


とりあえず、昨日の診察では、まだ切らないでおこう、となった。

経験上判っているのだが、切ったら切ったでそりゃもう死ぬほど痛い。

だがその後には平常で安静な日々が待っている。


そしていま、いっそのこと、あそこで切ってもらえば良かった、と後悔している。

椅子に、座れない。

愁悶深し。


あそうそう、これ食事中の方は読まないでくださいね。

2010-03-26

雑記

◎ Twitter について

結局、三回目の復活にして、じょじょにつぶやき始めてます。。
最初は、いろいろ抵抗があったのだけれど。

いま 200人ほどフォローしていて、2〜3 時間くらいごとにアクセスしているのだけれど、そのくらいのスパンでおよそ 200強程度の未読つぶやきが待ち構えている。

そうした他人のつぶやきは、真剣に読むというよりもざーっと流し読みしているだけなのだけれど、他人の妄想めいた「ひとこと」というのをこのくらいのボリュームで眺めていると、風の噂が可視化される瞬間、みたいなものがたまにあって、面白い。 だれかが餃子、ってつぶやくとどこかでも餃子、ってつぶやいていたり。

ただし、ぼくがフォローさせていただいている方々はほとんどが自由業なひとたちばかりなせいもあると思うけど、意外とみなさん「誰かの意見に流される」ってことがないみたい。
脊髄反射的な自分の意見(= first impression)って、実は一番混じりっ気がなくて正直なんだな。

あと、ROM(Read Only Member)ということばを、Twitter でひさしぶりに見かけたのも興味深い。
だいたいアラフォーと呼ばれるひとたちが使っている様子なのだけれど、このへんってパソコン通信世代だよね。
こんな変な和製英語がいまだに飛び出てくることと関連して、Twitter にはどうも「越えることができないドメスティックな壁」があるように思う。
それは、海外のアーティストの TL を見ていても、同じように思う。
推敲されたまとまった文章を発表する blog などと違い、思ったことをその場で端的に世に流すことができる Twitter の場合、身近な場所や人、事象などに話題が限定されるからか。

いろいろ観察してみるとほんとに面白い。


◎最近気になっている音楽について

その Twitter でもちょくちょく目にするけど、「神聖かまってちゃん」というユニットがいまかなり気になってます。
どの曲もスゴイけど、なかでもいちばんはこれ。



2ちゃんみたいな土壌はすでにあったわけで、そのなかから出るべくして出てきた音楽だと思います。

話は変わるけど、このまえ地元のマックに入ったら、ノーパソ広げて店内でバンドのミックス作業やってる大学生くらいの集団がいた。
きっと、近くのリハスタでいまさっき録音してきたばかりの音源でもいじってたんだと思うけど、いまってそういう時代なんだな。 DAW ひとつあれば、いつでもどこでも音源が作れる時代。

神聖かまってちゃん、最初はそんなノリの草音楽だったんじゃないかと勝手に思っているのだけれど、草音楽大好きな俺にとっては、かなりサイコーです。


◎病について

えーと、ひさしぶりに、かなりひどい痔です。正確には、痔瘻(じろう)。
半年に一度くらい、これにやられるのだけれど、10年ぶりくらいにかなりすごいのがキタ。

やっぱり厄年ってこういうことかな。

2010-03-19

15年前

その当時、ぼくはバイク便のバイトをしていた。

浜松町に住んでいたので、朝一の仕事は近場の銀座〜築地から発生することが多く、その日もいつもどおり、朝一本めの集荷のために、築地の大手広告代理店に向かった。

荷物を集荷し終わったのは、たしか 8:20 くらいだったと思う。

バイクにまたがり、配達先の新宿に向かおうと昭和通りを皇居方面に横断しようとしたとき、新橋方面からものすごい数の救急車、消防車、パトカーが僕がいま居たあたりに向かって集結してきた。

サイレンの音が大轟音となって、あの周辺一帯の空を埋め尽くしていた。

その迫力に、正直ビビった。

僕はなにか大規模な避難訓練でもやってるんだろうと思い、新宿を目指してバイクを走らせた。


その日は一日中、都内を回る仕事が多かったのだが、池袋や新宿など、どこに行ってもなぜだかパトカーや救急車が数台、群れをなして走り回っている。

さすがに、これは避難訓練じゃないのかな、と思い始めた。

朝、築地のあたりで何が起こったのかを知ったのは、夕方に市ヶ谷の大手印刷会社に配達に行った時だ。

いつもは無愛想で意地悪な印刷会社の守衛のおっさんが、「いやーえらいことになった、毒ガスだ毒ガスだ」といって狼狽えていて、普段はなかなか素直に渡してくれない配達室への入室証をすんなりくれた。

その、守衛のおっさんのいつもとは違う様子にまず、なにか不穏なものを感じた。

「なんだよ毒ガスって」と訝りながら、守衛室のテレビを覗きみたら、水戸黄門だかの再放送をやってるはずの時間なのに、レポーターがなんだかものすごい剣幕で何事かを叫んでいた。

ここまでくると、さすがに世の中で何が起こっているのか気になり、会社に配達終了の電話報告をかけたとき、電話の向こうの担当者に「今日なんだか道にパトカーとかすごいんだけど、何かあったの?」と訊いたのであった。


それから数週間、バイク便業界内で、放送業界専門で動いているとあるバイク便屋について、いろんな噂を聞いた。

白地に青の塗装を施したバイクに乗っているそのバイク便屋は、昼夜を問わず複数のライダーを上一色村に常駐しているらしいとか、上一色村で撮影されたビデオテープ一本をテレビ局に配達するのに、白バイの誘導付きで高速道路をぶっ飛ばしているらしい、などなど。

ぼくらのような下町のちっこいバイク便屋からしたら、ちょっとした羨望の的だった。


当時南青山にあったオウム真理教の事務所前には、道路にはみでるほどの報道陣であふれかえり、時間帯によっては車がまともに走れず渋滞が起こるほどであった。

六本木から広尾方面に抜けるのに便利な道だったのに、あの頃はほとんど使えなかった。


秋葉原で、当時教団が営業していたパソコン屋のビラを配っていたにいちゃんを、通りがかりの数人がリンチにした、とかの噂はまことしやかに囁かれた。

あれはほんとだったのか?

そういえば、あるとき秋葉原に行ったら、「私たちは教団とは関係ないんです、なにもしていないんです」と路上で訴えている、件のパソコン屋のスタッフと思われるねえちゃんがいた。


世の中の、「何か」がひっくり返ってしまったのを、バイクで走り回りながら感じた。


別に、オウム真理教を擁護するわけじゃないが、抑圧されてきた不気味な力が爆発すると、こういうことが起こるのだ、ということが、分かった。

超えてはいけない一線を、超えてしまった。


15年前に、そんなことを感じていたというのを、今日、テレビのニュースを眺めていて、思い出した。

2010-03-14

ひさびさ・・・

昨日のこと。

自宅で昼飯を食ったのち、久しぶりに門前仲町に。

まずは、伯母が最近バイトし始めたという某煎餅屋に初めて顔を出してみた。

昨年の夏以来で伯母と再会したのだけれど、親戚関係の激レアな情報(ここには書けないが、かなり衝撃的な事件が二つもあったらしい)を聞いてしまい、かなり動揺する。

帰りしな、嫁さん&俺用に三種類の煎餅を購入。


そして、門仲から徒歩で江東区大島に移動。

さっき会った伯母はここに昔から住んでおり、おれがまだ田舎に住んでいる頃からやれ夏休みだ春休みだというとこの伯母の家に世話になりながら渋谷だの新宿だので田舎では観ることができないような映画をみたり、田舎では買えないようなレコードやカセットを買ったりしていたのであった。

そんな訳で、江東区大島という地域はものすごく馴染みが深い。

その大島で、2005年から ROCKETIIDA というお店を営み始めた陶芸家・タイラミホコさんに、なんと 17年ぶりくらいに会いに行ったのであった。

超〜懐かしい。

猫と美味しいコーヒーにすっかり和んでしまい、一時間近くも思い出話や近況のことなどを話したのであった。


さて、大島から亀戸に徒歩で移動し、久しぶりに MACHINE AND THE SYNERGETIC NUTS(略して M.S.N)のライブを観るために、ハードコア、というライブハウスへ。

開演ちょっと前にお店に入り、黒ホッピーなど飲みながらまずいっこめのバンドを観る。

うーん。外音デカいなぁ。悪い意味で。

完全に音がぺったんこな状態になってて、ギターもベースもボーカルも、いったいどんな音を出しているのかがまったくワカラナイ。

までも轟音バンドとして P.A. にそういう音作りを指示したのかもわからないし、そういうバンドなんだろう、と思うことにした。

のであるが、続く二つ目のバンドもやはり音がぺったんこ。

サックスが居るバンドなのだが、ギターもベースもサックスもまったく音がワカラナイ。

大丈夫かここの P.A.、と思ってブースを覗いたら、卓は DIGIDESIGN Venue を使っていたようだが、各チャンネルのフェーダーがほぼ全てテッペンになってる。。。

さらにはゲインレベルをこねくり回し続けているようで、もう自分でもバランスが判らなくなっているっぽい。

なんだか素人臭いな。

いったいなんのためにサウンドチェックやっとるんじゃ。。

というか、何かの事情でサウンドチェック出来なかったのかな?

おれの他にも、なにやってんだよ P.A.、という目で P.A. ブースを覗きにきた客が居たな。

そんなこんなでだんだん腹立ってきて、我慢できなくなってフロアを抜け出してバーコーナーに行ってみたら、なんかものすごい人。

え、もしかしてみんな退避してんの?

ものっすごく久しぶりに、ダメダメなハコに来てしまったってことで、ここはもう音楽を諦めて帰ることにした。

そういう訳で、たぶんトリに出演したのであろう、M.S.N. は観ていない。

今日一日、いろんな「ひさびさ」があったけど、こういうゲンナリするようなひさびさは要らんぞ。

一人でとぼとぼ亀戸を徘徊し、ここは一杯飲んでかないとストレスになるなぁ、と思い「亀戸餃子」に行ってみたのだけど、時間が遅かったのでもうすでにシャッターは降りていた。

で結局、大島まで戻り、すでに帰宅していた煎餅屋の伯母を呼び出し、近くの大衆居酒屋で酒に付き合ってもらった。

焼酎のハイボールを4〜5杯飲んだのだが、気分が高まっているのか(ほんとはちょっと落ち込んでいるのだが)、なかなか酔わない。

終電近くまで飲んで都営新宿線〜京王線で調布まで帰ってきたが、調布駅についた時点で突然酔が回りだした。

うー。

風呂に入ってテレビをつけたら映画「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」をやっていた。

いい気分転換。


一日で歩きまわった距離、9km。


2010-03-12

(お知らせ)4月大阪公演やります

4月、再び大阪造形センターさんにて、写真家・首藤幹夫さんの幻燈上映会に音楽担当します。

今回は、須藤かよさんも引き連れての豪華版!

関西方面の皆様、どうぞ宜しくお願いします!

そして公演の翌日、土曜日は唐組春公演の大阪初日!もちろん観に行きます!!

PHOTOGRAPHIC MAGIC LANTERN TOUR VOL.2 
@大阪造形センター

◯幻燈写真公演について
劇団唐組の2008年春公演『夕坂童子』は、岩波書店刊の同戯曲本巻末で取り上げられているように、唐十郎氏が鶯谷や下谷の風景を精緻取材し、その眼差しが巧みに組み込まれた戯曲である。そこでは虚構と現実を自在に行き来する神話的物語が立体化していた。
テントの幕を突き破るかのような存在感を放つ舞台上の大きな坂、そして刻の針に逆らう朝顔の蔓に導かれ、私は、大阪初日から、さまざまな場所の公演舞台を撮影させていただいた。
この撮影をもとに再構成した作品が、幻燈写真版『夕坂童子』である。
昨年2月の初演では唐十郎氏から「燈台の光が遠くからやってくるような感動を感じた」という言葉をいただき、今回、ライブ演奏の中で再演する。
同時開催の写真展では15年間唐組舞台を撮りためた写真から一部を紹介する。

協力:
劇団 唐組
HGC企画
吉澤理香


《幻燈写真上映》
2010年 4月22日(木)~23日(金)
(両日共)
18:00開場 / 19:00開演
料金: 2,000円 (1ドリンク付き)

-演目-
幻燈写真版 『夕坂童子』
ほか一編

幻燈写真 / 首藤幹夫

弦楽器、エレクトロニクス / シューヘイ

鍵盤楽器 / 須藤かよ


《写真展》
2010年 4月13日(火)~23日(金)
12:00~20:00
※22日、23日は《幻燈上映》のため展示の一部は変更になります。
料金: 無料

大阪造形センター(OZC) 3F OZC Gallery
大阪市北区鶴野町 1-1
TEL: 06-6372-9781



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2010-03-10

いろいろ読了

「量子論」を楽しむ本―ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! (PHP文庫)

二年くらい前に買って「積ん読」状態だったのだけれど、思い立って一気に読み出し、三日で読了。

コペンハーゲン解釈かぁ、なるほどねぇ、などと思いつつ、これもまた積ん読だった

心は量子で語れるか (ブルーバックス)

もいっきに読了。

それでもまだなんとなく、もう一声、、、などと思いつつ、ちょっと気分を変えて楽しみにしていた

ロスト・シンボル 上・下 2冊セット

を読んでみたら、まぁフィクションの世界だとはいえ、純粋知性学の話が出てきて、うーん、これか、と。


プラトンのイデア論から始まり、人間の内側に在るものを実在化させようとした試みは、量子論(量子力学)で一気にきっかけを掴み顕在化の一途を辿ったような。


前の二冊はまぁ同じカテゴリだとはいえ、ふと思い立ってここ数日読んでいたものが、なんとなくつながってしまうということ。

以前なら、こういう偶然は必然である、と思っていたのだけれど、どうもそこには物理的な作用が働いているらしい。

面白い。