2012-01-27

alertbul

なんで急にこれやる、って決めたか?

一言でいえば、唐十郎さんいうところの「特権的肉体論(=ライブ)」を音楽で体現するには、ぼくにはこれしか思いつかなかったから。


とさ。


http://shuhey.com/alertbul/
(少しずつ更新)

http://shuhey.sblo.jp/article/53254775.html



ずっと響いてる

昨年の5月のこと。

舞踏家・武内靖彦さんの plan-B 公演の際、公演を監督した田中泯さんからの指示で音を制作した。

泯さんからは「孤独な音」という示唆が挙がったのだが、この言葉にかなりどきり、とした。

まるで、音を創る際の、というか、音に向き合う姿勢みたいなものを、おまえはきちんとわかってやっているのか、と、真綿で首を絞められるかのごとく問い詰められたような感覚。


以来、孤独な音、という言葉がずっと、響いている。

2012-01-13

激しいの

2012年、明けました。


新年を迎えて初の現場は、なんと唐組役者を20数年やってこられた鳥山昌克さんによる語り芝居の音響仕事@plan-B、であった。

泉鏡花原作「眉かくしの霊」という短編を、完全に一人で演じ切るという漢(をとこ)気溢れる作品。

ここ最近、大好きでずっと見続けている唐組の舞台に立つ役者さんとのガチンコである。

昨年の暮れに鳥山さんから音源と台本(というか僕ももっている「高野聖・眉かくしの霊 (岩波文庫)」の拡大コピーにポン出しのタイミングなどが書き込まれたもの)を預かり、ポン出しのタイミングなど自主練してみたものの、やはり生身の役者さんとやりあわないと意味がないことに気づく。

それで、正月中は台本をずっと読み続け、とにかく頭に叩き込む作業に徹した。

泉鏡花は、パッと見、かなり難しい。

なにが難しいって、ルビもさることながら、センテンスの切り方が完全にその当時の口語体、しかもほんとうにダイアログのテンポを意識した文体で描かれているあたりが。

黙読だといまいち内容が頭に入ってこないのだが、音読してみると途端に、あたかも文体に血が通い始めるから不思議である。

で幾度かゲネプロを行い本番を迎えた訳だが、いやはやすっごい緊張した。 自分の心臓のバクバクが聞こえるくらい。

本番後にわかったことだが、客席には状況劇場の頃から活躍されている、錚々たる名優怪優のお歴々がいらっしゃったようだ。

打ち上げで、名女優のある方と音響のことについてあれこれと感想やご指摘などをいただいたりもした。 あな嬉しや。

これ一回だけとはかなり、勿体ないと思いつつも、本当に良い経験をさせてもらえて、鳥山さんをはじめ関係者の皆さんには大感謝である。



さてそんな激しい仕事始めで迎えた今年、音楽の方と言えばちょっと新しいことをやるつもり。

2月15日、奇しくもぼくの数回目の誕生日なのだが、この日にお馴染みの江古田 Cafe FLYING TEAPOT にてお披露目。

即興は一切なし。

「山賊」、「盗賊」、「エンタのゴミ様」、などといったタイトルの楽曲を、エレクトロビートに乗っけてドガバガギュワンと激しく演ります。

ちなみに「山賊」は20年前にやっていた ProtoAir というバンドの頃のもの。

ただいま絶賛データ作成および稽古中。

ぜひ。