Pat Metheny の新譜、「Orchestrion」を聴いた。
Pat 以外に、人間として演奏に関わった人がいない。
でも、音としては、Pat Metheny Group 的なオーケストレーションになっている。
はて??
その答えは、まさに「Orchestrion」という、機械制御による楽器の自動演奏がオーケストレーションを奏でているのであった。
本人のインタビューや音はこちら。
Pat は以前から Synclavier( DAW の祖先。当時は一億円くらいしたとか)や Roland GR-300(アナログのギターシンセ)などなど、当時の最新機器を導入するような人だったので、やがて時を経て今作のような方向に向かったのは、まぁ判らなくもない。。
が、DAW とか MIDI とかギターシンセなんてのは、言ってみれば、シミュレーション系。
今回やってるのは、シミュレーションじゃなくて、その「真逆」なんだよね。
で、ライナーを読んで見ると、どうやら Pat は子供の頃からこういうのがやりたかったみたいで、そういうことだとすると Synclavier を使っていたのはこれに備えてまさに「シミュレーション」していたってことなんだろうか。
それにしても、ギターに連動するグロッケン!
発音する際に光る瓶!!
映像を見てると、キルヒャー的いかがわし臭ぷんぷんで、もう最高っす。
アルバムは、のっけから 16分にもわたるその名も「Orchestrion」という大作で幕をあけるのだけれど、今朝、この曲を聴きながらバスに乗っていたら、久しぶりに乗り物酔いした。。
揺れるバスの中で、主メロを脳内採譜しようとしたらダメ。。 酔う。
しかしながら、この曲って P.M.G. の作品中でも最高傑作じゃなかろうか。
全体的に、ライドシンバルのレガートやピアノの強弱っぷりが、やっぱり機械的な感じではある(よく出来てるけど)
でも、楽器の「鳴り」が機械的に演奏されているような聴感になることを踏まえた上で作曲されたと思われる楽曲ばかりで、なんとなくこれまでの P.M.G. とは違うといえば違う。
どんだけイマジネーション豊かなのよ。。すごいよ Pat、、ほんとに。。
今日一日で 7 回聴いて、まだ聴ける。
2 件のコメント:
pat大好きなのでコメントします。
来年、日本にくるそうです。
楽しみ~~
by nicosion
来年なんだ。。
これ、ライブで観れたら凄いなぁ、、、、
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