土曜日、Hachioji影絵プロジェクトの面々による「幻灯機がやってくる!」ワークショップ@パルテノン多摩「市民ギャラリー」にて。
小学生を対象として、みんなに幻燈で映写するためのネタ(=「タネ」)を描いてもらい、お手製の映写機(=「フロ」)でそれらを実際に映写してみる、という試み。
テレビのように、ぼけーっと口を開けてれば勝手にいろいろなものを見せてくれる映像とは違い、自分で手を動かして書いた画が、暗闇のなかでまるで生命を宿したかのように動きまわる様を体感するって、なんて素敵なことだろう。
あの生き物を作ったの、ぼくなんだよ。
そういうこと。
そう、どんなタネでも、一度フロにセットされ暗闇で蠢くときには立派な生き物と化すのだ。
そもそも、フロを操作する人間の一挙手一投足はおろか、呼吸の息遣いまでがダイレクトに映写されるのが「幻燈」だ。
幻燈こそ、身体表現なのだ、と、深く理解した。 素晴らしい。
そんな素敵なワークショップのプログラム内で、東京造形大学の院生らで構成される「Hachioji影絵プロジェクト」(以下 HKP)の初めてのオリジナル幻燈作品「海ねこ」が本邦初上演された。
今回のぼくの役目は、彼らの幻燈作品に音楽や効果音を付けさせていただくことと、上映中にそれらの音を「ポン出し」すること、および、作品の途中で挿入される、小学生たちが書いたタネが登場するシーンの動きにあわせて即興で音楽をつける、というもの。
「月」とか「海」、「ねこ」とぼくの大好きなキーワードが登場する作品の絵コンテを拝見して、楽曲はすぐに出来た。
でアレンジやらなんやらやってネットにデータをアップし、それを HKP のみんなに聴いてもらいながらタネの動きを練習したり、ぼくの方でも音楽の尺を変更したり効果音を修正したり、などという作業を経て、いざ本番を迎えてみたら、これがもう子供達のリアクションの面白いこと!
ネコのコミカルな動き、凶悪そうなサメの動きなどなどに、いちいちキャーキャーと子供たちが反応してくれる(笑)
子供たちのタネが登場する辺りでは、もはや彼や彼女らの熱狂はピークに達し(そりゃそうだよね)、フロを操作する HKP の面々はもうノリノリの絶好調、鍵盤ハーモニカ吹いてるぼくも終わって気がついたら口の中から血が出てたくらい(なんでやねん・・・涙)おもいっきり演奏しちまった。
ここまで楽しいライブってそうそう経験できないよね。
とまぁ、そんな素敵な機会に関わらせてもらえて、造形大の中里先生、小林先生、HKP に関わるきっかけを作ってくれた首藤幹夫さん、そして素敵な企画を設けてくださったパルテノン多摩の I さんに、感謝。
なによりも、あれほどいきいきとした幻燈を表現してくれた HKP のみなさんに、大感謝。
終演後、美味しい芋焼酎を飲みながら、打ち上げ。
打ち上げも楽しかったですなぁ。
最高な一日でした。
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