昼過ぎ、新宿の「IRREGULAR RHYTHM ASYLUM」へ、三宅彩さんらによるジンのリリースパーティー「Perzine Blues vol.2 5人のおんなのジンリリースパーティー」を見にいく。
久しぶりに会う三宅さんとあれこれ話すうち、そういえばインターネットなんてない頃、自分が好きなもの(=そう呼びたい人たちからは「サブカル」とカテゴライズされていたもの)にコミットしたり、誰かと楽しみを分かち合うための媒体は、雑誌やジンくらいしかなかったね、という話になった。
いまこのご時世に、あえてジンを出版(?)するという手段に打って出ることの意義を、ものすごく考えさせられる。
新宿から馬喰町まで6.8kmを歩き、夜は ART+EAT で「新春猿八まつり《電気幻燈×語り あやかしの夜》」。
渡部八太夫師による素浄瑠璃で「耳なし芳一」や内田百間の「件(くだん)」を聞く。
師のトークで、その昔「桑都(そうと)」と呼ばれた八王子〜秋川一帯で養蚕によって富を得た旦那衆から庇護を受け、説教祭文、写し絵などが他の地域よりも後期まで大事に生き残ったという話が聞けたのはよかった。あのあたり一帯で絹産業が盛んだったという話は知っていたが、やはり「旦那衆」という存在は大きかったのだ。
素浄瑠璃、というのも初めて生で聴いた。
鍛え上げられた師の声も調子も、とても素晴らしい。
三味線で伴奏や合いの手を入れながら、節のある「語り」を演じるスタイルは、ペルシア音楽でいうところのサーズ・オ・アヴァーズに近いなぁなどと思いながら聞いていたが、ハードコアな三味線にやられ、途中でうとうとしてしまう。
たまたま会場にいらしていた、帰る方角がまったく同じな中村伸さんから、電車の中でいろいろ面白い話を聞く。
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