とっくにイランの大学を卒業しているのになかなか日本に帰ってきてくれない(苦笑)岩崎和音くんとのメッセージのやりとりのなかで、ペルシア音楽スタンダード曲のひとつ Saghi Nameh の話をしていて、彼の師匠であるオスタード・パーシャング・カムカールが演奏する彼の曲を教えてもらう。
Saghi Nameh ساقی نامه を訳すと「酌人の手紙」とでもなろうか。ペルシア古典詩によくでてくる「酌人」とはぶどう酒をもたらす者を指すが、そもそもここでいうぶどう酒とは「悟りにみちびく智慧」のメタファーであることから、酌人といっても人ではなく悟りの道への媒体、ということかな。
その Saghi Nameh を聴きたくて、さっそく探して堪能した。
アルバム前半の中盤でこの曲がモチーフとして出てくるが、全体に万華鏡、曼荼羅を想起するようなミニマルさを表現していて、脳みそを掻き混ぜられるような気分になってくる。
ときおり出てくる Aman Aman などのクルド曲がとても印象に残る。
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