2018-10-20

イスタンブール、テヘラン

朝の3:10、搭乗。

初のターキッシュエアラインはアメニティサービスは充実しているし、機内食は美味。



爆睡したり、映画を二本みたりしているうちに二回目の機内食。




ほぼ定刻どおりにアタテュルクに到着。

真夜中というか早朝ではあるが、さすがにハブ空港だけあって人が多い。

空港の外に出ると、空気が排気ガス臭い。

タクシー乗り場付近に灰皿は置かれているが、ほとんどの人間がてんで好き勝手な場所でタバコを吸っている。 この雰囲気、そうとう懐かしい。


空港に戻り、カフェでパニールとコーヒーで軽く朝餉。というか、体内時計的には夕餉に近い。



トルコからの出国審査には中国人の団体がどわっと並んでいて、その周辺だけかなり騒々しい。

出発便の案内表示は、さすがに情報量がすごい。 この時点で、俺が乗るテヘラン行きはまだ出発ゲートが決まっていないらしい。




カフェに入り、朝っぱらからトルコの地ビール(BOMONTI)を飲んでいると、はす向かいに座っていたムスリムのおばちゃんの視線がなんとなく気になってしょうがない。

出発ロビーには「喫煙所」の案内はないが「テラス Terrass」という半屋外のエリアに灰皿が置いてあった。 いろんな国の愛煙者の、憩いの場。




定刻から25分遅れでテヘラン行き出発。

たった3時間ほどのフライト。イランに入ったくらいから地上はずっと茶色。




無事にエマーム・ホメイニー国際空港に到着。

さっそく、予めよそ様のブログなどで調べておいた手順に従い、Arrival Visa の申請にトライ。

申請窓口は、元コーヒールームだった部屋にあり、内装はおそらくコーヒールームだった頃のまま。

受付のおじさんがいて、Arrival Visa を申請したい、というとボタンをぽちっと押して番号札を発行し、窓口の4番に行け、という。

しかし、4番には先に旅行者がいて、中のおじさんも「俺んとこじゃなくて隣の5番に行け」というジェスチャーをしている。 もののみごとに連携がなっていない。笑

5番のおじさんはとても優しそうな方で、パスポートを確認すると「向かいにある Bank で費用を払ってきて」と言われて Bank の窓口に行くと、60ユーロであった。 たしか 50 ユーロだ、とどこかのブログで読んでいたが、要するに申請費用はタイミング(気分?)によって変わるらしい。

次に海外旅行保険に入れ、と言われてまた別の窓口に移動し、日本を出る前に入っておいた保険の証書の原本を見せ、ここはそれで OK となる。

さて、あとはビザが下りるだけなのだが、待てど暮らせどなかなか呼ばれない。

俺の前に並んでいたベルギー人の女性、中国人の男性、どこかわからないけど英語圏の男性は既にかなりの時間待たされているらしい。

ビザを発行するのは窓口3番のおじさんが担当らしいのだが、結局この悪人面したおじさんがなかなか許可を出してくれていなかった様子。

さきほどの 5番窓口の優しいおじさんが、3番窓口のおじさんの手元からパスポートや書類を半分引き取り、代わりに処理をしてくれたおかげで無事にビザを取得。 申請を始めてから 3時間ちょっとかかった。

どうやら、ここ数日のあいだに Arrival Visa の保証人(Host)はイラン人でないとダメ、さらに、本当に電話をかけて相手確認が必須になった様子で、北川くんにもなんども電話が行き、最終的にはイラン人である北川くんのタールの先生が保証人になってくれたそう。これは後になって北川くんから聞いた話。


待っている間、ずっとタバコが吸いたかったのだが付近に喫煙所がなく、空港をでて真っ先に外の喫煙所に向かう。で一服。そこにイラン人パイロットの一人がやってきて「一本くれ」というのでロングピースをどうぞ。何しにイランに来た、と訊かれ、俺は日本のトンバク演奏家で、イランには音楽にまつわるあれこれを楽しみにきた、と言ったら、おお、バフマン・ラジャビは知っているか?というので「あたりまえだ」と返す。イランに到着して、いきなりこんな会話。すでに楽しい。


そうだ、まだ両替していなかったわ、と思っていると、闇両替のおじさんが寄ってきた。正規だと 1ユーロ = 45,000IRR だけど 100,000IRR で両替してやんぞ、というが、本当のレートがこの時 1ユーロ = 160,000IRR であることを俺は知っている。 かなりボラれるけど、まぁしょうがないか、と 100ユーロを両替。


そのうち、迎えに来てくれた北川くんと無事に合流。 いやーイランにほんとにきちゃったよ。などといいつつ、いまの両替の話をすると「あ、それボラれてますよ」という。 まぁわかった上での話なので、とりあえず、念のため正規の両替窓口に行こう、となり、もうあと 100ユーロを両替しようとしたのだが、あいにく IRR がもうありません、と言われ、30ユーロだけ両替。 インフレが進んでいるのだ、ということをいきなり実感させられる。


北川くんが、イラン版 UBer の Snapp というアプリで呼んでくれたタクシーに乗り、一路、テヘラン市内の北川くん宅を目指す。 しかし、このタクシーはのっけから凄かった。車線無視、時速140km/h で走りながらスマホの操作、4車線ほどを急速でまたぎながら車線変更(しかもウィンカー点けず)、暗くなっても無灯火、途中で喉が渇いたといって売店で勝手に止める、日本人を軽く侮蔑(北川くんがかなりむっとしていた)、などなど。他人の運転で死期を悟りそうになったわ。

どうにか、北川くん宅に到着。閑静な住宅地に建つ二階建てのアパートの二階。 噂には聞いていたが、ほんとに広い! 羨ましい。

荷物を降ろし、とりあえず手持ちの金の確認。イラン中央銀行が発行している「チェック」(高額紙幣)も入っているが、1万円分のイランの札は、やっぱり思っていたとおりの厚さになる。




タクシーに乗り込み、北川くんオススメのラムチョップ屋さんへ。 お店の前ではサントゥールのストリートミュージシャンが有名なタスニーフ(歌曲)を演奏していた。

ちょっと高級な造りのレストラン。 運ばれてきたラムチョップはいままで食べたことがないくらい柔らかくジューシーで、ほどよい塩加減が絶品。



イラン入国の初めての食事は、とにかく豪勢であった。


食後は、はす向かいの別のレストランに移動し、チャーイ(茶)をしばく。 俺は中国茶のような茶花が開く、優しい味の Green Tea を注文。

そうとうに腹一杯になり、北川くん宅に戻り、シャワーをお借りして就寝。時差なぞなんのその、完全に爆睡。





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