一年半ぶりくらいに、嫁さんの実家である沖縄へ。
暴風雨、というほどではなかったのだけれど、滞在中はずっと台風の影響で雨が降っていた。
傘をさしていても、ズボンの裾はずぶぬれになるくらいの雨。
しかしながら、外を見てみると台風に慣れている県民性からか、けっこうな人々が傘をささずに町を闊歩している。
逞しい。
噂に聞いていた、カウンターに座ると目の前に「泡盛がジャージャーと出てくる蛇口」があるという居酒屋を見つけ、さっそく入ってみた。
その日は何かの調子が悪かったのか、蛇口をひねってもなかなか泡盛が出てこないのでそれを店員さんに伝えると、カラカラ(沖縄徳利)に入った泡盛をどんどん持ってきてくれる。
で結局、ものすごく飲んで、ものすごく酔った、、、階段から落ちるくらいに。笑。
泥酔一歩手前程度の酔いのせいと、階段の縁(ヘリ)で肘をぶつけたのが痛いのとで、日がなジメジメと降ったり止んだりしている雨は、ぼくにとってもやっと、どうでもよくなった。
酒の力は偉大なり。
しかし、この前の原っぱ広場といい、酒を飲むとコケて身体を痛めるのが続いている。
これが前厄のせいだとしたら、来年はこわくて酒飲めないなぁ。
などといいつつ飲むけどさ。
一日だけ、軽のレンタカーを借りて嫁さんと二人きりで那覇からコザ近辺にかけて軽くドライブした。
どこぞの住宅地を入っていったあたりにこじんまりとした町の定食屋さんを見つけたので、そこで昼ごはん。
ぼくは定番のごーやちゃんぷる。嫁さんはゆし豆腐。
ごーやちゃんぷるは、東京のどの店で注文するよりもごーやがこれでもかといわんばかりに入っていて、めちゃくちゃ美味しい。 で、安い。
嫁さんがたのんだ「ゆし豆腐」は、島豆腐の汁ものだけれど、これも素朴でものすごく美味しい。
ドライブは、続く。
普天間基地をぐるっと取り囲むフェンス。
最初にみたときのショックほどではないが、でもやっぱり何度見ても、気持がざわついてしまう。
沖縄といえば、魚のてんぷらが美味しい。
スナックみたいな感覚で、小腹が空いたときに街なかにちょこちょこあるてんぷら屋を見つけたら、車を止めて魚のてんぷらを買う。
そういえば、ブラジルのサンパウロに行ったとき、街並みを散策していて「なんだか懐かしい」と思ったのだけれど、沖縄とちょっとだけ雰囲気が似ているような気がする。
街中に、そこで暮らす老若男女が昼夜を問わず集える場所がある。
ブラジルだったら、バルとか。
沖縄だったら、街の定食屋とか。
そういう街や場所をぼくは愛している。
帰京する日の朝。
台風が過ぎ去り、ほんの一瞬だけれど、晴天の沖縄を味わうことができた。
帰りの飛行機が、そろそろ関東あたりかな、というところまでさしかかると、まどの外は完全に雲、雲、雲。
羽田に降り立つと、冷たい雨が出迎えてくれたのであった。
台風を道連れに、旅していたような気分。
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