2019-04-30

映画三昧、改元

朝から、録画したままだった映画を観る。


「羊と鋼の森」
ピアノの調律師の話だが、極々微細なピッチの「ずれ」を、「音」としてとても丁寧に表現していた。さぞかし名のあるサウンドデザイナーが参加しているんだろうな、と思ってエンドロールを探したが、ピアノの音に関して特殊なスタッフはクレジットされていなかったことに驚愕。ピアノの音に関しては、おそらく監督のこだわりであったろうと思われるが、それを形として表現しきった方の技術やセンスがとても素晴らしい。 ストーリーも、キャスティングも、たいへんに素敵な作品。 ジャズバーの城田優は、実在する某ジャズ演奏家をちらっと思い出し、密やかに笑ってしまった。


「のみとり侍」
阿部寛もトヨエツさんもとにかく素敵。日本の映画館でこの作品がかかったことが、なんだか笑えてくる。 もしかしたら、日本ってまだまだいい国なのかもしれない。


「20世紀少年 第1章 終わりの始まり」
平成が終わる、というこのタイミングに、たまたま WOWOW でやっているのを追っかけ再生で。
昭和ギャグ、とか、昭和歌謡、とか、○○って昭和っぽーい、とか、そういう言葉遣いがしにくくなるのだろうか。
アスファルト化されていない地面で、ペッタやベーゴマやゴム跳びなどをしていた頃の記憶はセピア色に塗り替えられていく。
長いものに巻きつかなくても生きていける、ってどうどうと言える時代も、やがては過去のものとなっていくのだろうか。


夜中、テレビでは大晦日かと思うほど、「元号またぎ」を一大イベントのように報道している。

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