先日大阪で知り合った、belly roll film の谷口監督の短編二作品を観るため、神田の neoneo坐へ。
二つの作品の間には二年の間隔があるらしいのだが、どちらもストーリーテリングが面白い。
一方は 16mm フィルムでの撮影、もう一方はデジタル、という違いや、シリアスもの、コメディもの、というジャンルの違いもあるのだが、いずれにも観客に対して丁寧にストーリーを伝えようとする意思が底辺に流れているようで、観ていてとても心地よかったのであった。
小気味良いテンポ感も素敵。
次回作も、とても楽しみであります。
他の監督作品も印象に残るものばかりであったが、僕が観た 10作品中、ひとつだけドキュメンタリー形式のものがあり、これがもうかなり衝撃的であった。
自分の奥さんとの馴れ初めから第一子出産までを追った内容であったが、ひとことで言えば、「まるはだか」。
淡々と、しかし確実に「興味津々」な目でカメラを駆る監督と、被写体である奥さんとの間にある開けっぴろげな空気感が素晴らしい。
かと思えば、ラスト近くの「どストレート」な出産シーンにただもう圧倒されてしまい、見終わったあとアタマがボーっとなってしまった。
なぜだか劇中歌を歌っていた元「たま」の石川さんの歌が、気持ち悪いくらいローファイのくせに心にぐっとくる妙といい。
などなど、ほかにも盛りだくさんの作品群を観ることができて、しばし至福のひとときでした。
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