新宿梁山泊第43回公演「ベンガルの虎」観劇@新宿花園神社
初めて観た新宿梁山泊。
自分がいま居るのはテント小屋だということを忘れさせるくらい、ものすごく大がかなりな舞台装置。
大勢の、幅広い年齢層の、艶やかで、核融合でもしているかのような熱い役者陣。
最初から、あのすべてに圧倒されっぱなしであった。
初めて観た、「ベンガルの虎」。
劇団も、唐組ではない。
なのに、観終わった後に感じる、なんともいえず叙情的で、どことなく郷愁を感じさせて、気がつけば扇情的で、うまく言葉じゃ言えないけど胸にドーンと来るモノ。
これ、劇団唐組の芝居で観てきた「黒手帳に頬紅を」「盲導犬「百人町」と、匂いや舌触りが同じだった。
唐十郎さんの戯曲。
もちろん、演じる役者さんや、観るシチュエーションや、その他諸々な条件によって全体的な印象も変わってくるかもしれない。
でも、根底にあるのは、やはり唐さんが紡ぎ出した「言葉」なのだった。
言葉が強い、ということではなく、「ベンガルの虎」という本の強度がハンパじゃないってことだ。
一幕目の休憩で、外に煙草を吸いに行ったら、手が震えていた。
武者震いか。
よくわからないけれど、とにかく興奮していたのはたしかだ。
すごいものを、観てしまった夜。
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