2020-02-11

映画三昧

朝、起きて日がな一日映画三昧。

昨日途中まで見た「フリクリ オルタナ」を最後まで、続けて「フリクリ プログレ」を見る。

二作品とも監督が違うのでテイストは変わるが、この世界に異物があったとしても、それらを「異物」だと認識する思考プロセスを構築することはもはや不毛であり、かといって「異物ではないもの」に対してもこれといって感情移入を持たず、要するに「自分」対「世界」というフレームのなかで、自分にとって必要だったり大事だったりするのものは「共通の価値観を持ち得ることができるクラスタのみであり、他の対象についてはすべてフラットに無興味である」という描き方については二作品とも共通していたように思う。特に「オルタナ」の方では「対象と非対象」の絵描き方がクール。

「バイス」チェイニーや子ブッシュらによって改悪されてしまった米政府の現状について、そしてそういう状況に陥るまでの下地について、悪意ある皮肉をたっぷりと注ぎ込んで作った作品。最後にちょっとしたエクスキュースが導入されているあたりがちょっと余計かも、とも思うが、こういう映画を作ることができるアメリカという国はまだ信じることができる。。

「500ページの夢の束」ダコタ・ファニングが素敵。演出なのか演技力の問題なのかわからないが、ダコタの症状があまり深刻にみえない(リアルに見えない)のが、作品のテイストには良いほうに作用したと思う。それにしても、トレッキーに悪人は居ないなー、やっぱり。。

「おかえり、ブルゴーニュへ」とにかく美しく撮影されたブドウ畑を舞台に、愛情たっぷりに演出された家族ドラマが繰り広げられる。登場人物のいずれもがまっすぐなキャラクターに設定されていて、見ていて快い。

「平成ジレンマ」二度目の鑑賞。取材対象とのイーブンな関係を築くことで得られた、堅実なドキュメンタリー。作中、マスコミや逃亡した塾生らの言葉だけを根拠に新たな裁判を起こそうとする「弁護士」とやらとドキュメンタリーの取材者との会話のなかに、日本のメディアが暗に抱える病巣のようなものが、垣間見える。


真夜中に「平成~」を見終え、就寝。


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