先日「がまツーリズム」でお世話になった、「設計工房・木土水(もくどすい)」の遠藤氏の話。
そもそも当の企画に至った理由とは、「平均化される日本の風景に対する危機感」であった。
若年層の流出に伴う人手不足から、「管理の手間がかからない街づくり」が行政によってすすめられる。
すると、田んぼはどんどん潰されて宅地化し、田んぼにひいてあった用水路はただのドブ川に変貌していく。
市道や農道は均されてアスファルトが敷かれ、沿道にはコンビニやファストフードチェーンが軒を並べる。
そんな「都市近郊によくある、なんでもない景色」の中にも、よくよく注視すれば面白い風景はそこらじゅうに見つかるよ、ということを、なによりその街に住むひとびとに気づいて欲しい。
そんな思いで、木土水の遠藤氏はあのような素敵なイベントを開催されたのだとか。
祭礼行事のような街レベルでのマクロな催しではなく、虫眼鏡で隅々をじっくりと観察するように自分たちが住む街を再認識する、という考え方。
そこにぼくはシンパシーを覚えた。
願わくば、恒久的に開催されるイベントになるといいな。
そして、そうした催しが日本各地で立ち上がったら、どんなに素晴らしいだろうか。
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