2010-07-03

ノンフィクションW

今朝、WOWOW で放送していた「ノンフィクションW 幸福音〜知られざる『音』の世界〜」を観た。

以前には田中泯さんの「場踊り」を取りあげていたことがあったり、WOWOW のドキュメンタリーは題材のチョイスが面白い。

今回は、人工的な環境音についての話であったが、学校のチャイムや表参道ヒルズの環境音など、まさに環境に溶けこませる「音」を紹介していて、興味深く観た。


そもそも、表参道に聳える建築物の中で鳥の囀りなどの自然音が聞こえるというのはとても不自然なことなのだが、人間の聴覚がもつ imaginative な特質をうまく利用することで、本来存在し得ない音によって自分がいま存在している場所空間を脳内で騙すわけだ(今いるのは「森」ではないが、なんとなく気分が清々しくなる、という程度の)

番組内で、分子構造を音で表現するくだりは正直「えー」と思ったが(僕が想像した音とかけ離れていたから・・というか、せめてピアノ系のレゾナンスじゃないだろうと思った)「音」という媒体を第二の目として、物体や空間の印象を変えようという試み自体はとても素敵だと思う。


牛にモーツァルトを聴かせると乳の出が良くなるとかいう効果は実際に確認されている訳で、「音」は生きとしいけるものにとって、身体作用を左右させる効果はあるのだ、オカルトではなくて。

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