2017-02-24

ひとり飲み

夕方、北品川へ。

病院の前で、江東区に住む叔母叔父夫婦とばったり。

数年前に大動脈瘤の大手術を経験したあとはずっと自宅で引きこもりになっていた叔父と、ものすごく久しぶりに会った。

三人で嫁さんの病室を訪問し、叔父叔母が先に帰ったあとにそれは起こった。

俺に洗濯物を渡そうと、ベッドに腰掛けていた嫁さんがふいに立ち上がったのだった。

昨日まで床から車椅子に移るのも難儀していたのに、なんという快復力。

あまりにびっくりしたことよりも、あまりに嬉しかったことの方が大きすぎて息を飲んでしまった。


夜、いったん家に戻って猫たちにご飯を与え、さっと着替えて天神通りのなべ英へ。

ここにひとりで来るのは珍しく、マスターにも「あれ?」っと言われ、嫁さんのことを説明する。

こういうときに同情などされると酒がまずくなるので話はそこまでにして、もつ焼きやたこ刺しを肴にホッピーでひとり晩酌。


ほろ酔いになって店をあとにするが、今日はもうちょっと飲んじゃえ、とジャクソンホールへ。

スリーピーインディアンとかいう柑橘類とジン系のカクテル、〆にマティーニを飲み、酩酊の一歩手前で帰宅。


いつもならふわ吉は俺の腕枕で、茶助は嫁さんの傍で寝るのだが、しばらくひとりで寝る羽目になった茶助がやっとなにかがおかしいと気づき、不満っぽい声をあげる。

右腕でふわ吉の腕枕を、左腕で茶助を抱きかかえて寝る。

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