2009-11-30

ここ数日もろもろ

木曜日。

大阪でたいへんお世話になったEさんが来京されているとのことで、大阪滞在中のお礼を兼ねて東京で首藤さんとツアーの打ち上げ@新宿。

幻燈作品「胡桃の世界」に出演されていた俳優のKさん、首藤さんEさんとは古くからの共通のお知り合いであるSさんらも交えて。

首藤さんがハイボールを飲んでいるのを見て、つられて僕もハイボールを飲んでみる。

美味。

ここに集っている方々の共通項として「映画」(芝居)があり、当然のことながら話題は映画の話になる。

さらに話を進めていくと、この場にはいないがドキュメンタリー作家のО氏が過去に制作した作品に関わる話題となった。

ぼくはО氏の作品は拝見しているのだが、そのドキュメンタリー作品のもととなった背景などをEさんからうかがうことができて、ものを作るひとりとしてものすごく刺激を受けた。

すごく、楽しいひととき。



金曜日。

「レッツゴー!武満徹大作戦」@Cafe FLYING TEAPOT

FLYING TEAPOT にお伺いするのはかなり久しぶり。 マスターご無沙汰してました。

たくさんの出演者を有するなかで、企画者の高橋裕氏のコーディネートが光るものすごく良いイベントでした。

徳久ウィリアムくん、賃貸人格さんらのような特異な(って誉め言葉ですよ)音楽家を武満徹という俎上でどう料理するのかたいへん興味があったのだけれど、高橋氏の音楽的包容力が見事な世界を作っていた。

はじめて目にした「即興カラメール団」はすごかった。 技術力に裏打ちされた鍵ハモの演奏もさることながら、音楽のセンスがたいへんに素敵。

高橋氏の素朴なギターに乗るウィリアムくんの歌は、かなり聴きごたえ有り。 二人の組み合わせできちんとした音源集を出してもいいのでは、と思う。

賃貸人格さんのテルミン、久しぶりに聴いたのだけれど、繊細で丁寧な調べが非常に良かった。

それにしても、武満さんの楽曲がすごく良い。

今後、僕自身もきちんと研究しなくてはと思ったのであった。



土曜日。

「CREAM ヨコハマ国際映像祭2009」@東京藝術大学大学院映像研究科馬車道校舎

イベント自体はいわゆるメディアアートの祭典なのだが、目当ては「TOCHKA」の観賞。

早めに会場に着いてしまったのだけれど、鑑賞券一枚で他の展示会場も閲覧可能だというので、近くの Bank ART で展示されている作品を観に行ってみた。

どの作品もとても素晴らしかったが、なかでも「ヂョン・ヨンドゥ」氏作品の『シネマジシャン』に大変刺激を受けた。

僕自身、過去に複雑な構造のライブハウスで P.A. をしていたことがあり、「観客の視点/リスニングポイント」によって作品の印象が変わる、ということは経験値的に理解していたのだけれど、最初から「観客の視点」に主軸を置いて制作されたと思える氏の作品にはかなり考えさせられた。

もちろん、いい意味で。

映像の質感自体も、ほどよい密室感があってまるで昔やっていた NHK の子供番組(たとえば「できるかな?」)のような雰囲気で、なんともいえず、素晴らしい。

良いものを観させてもらいました。


さて TOCHKA 観賞後、松村監督のほか、映画のイメージアルバムを制作された Chihei Hatakeyama氏、boid主催の樋口氏、映画の宣伝などを担当されている吉川氏らによるトークイベントがあったので、そちらも楽しく観させてもらった。

トークの中で「映画の軸が外部にあり、例えば Hatakeyama氏のイメージアルバムのように、作品に触発されて何かが産出されること」というテーマに、つい発奮。

だったら、おれもやる。

イベント終了後、監督らにご挨拶したり、久しぶりにお会いした TOCHKA のスタッフEさんと立ち話したあと、妄想うずまく頭で帰宅。



日曜日。

首藤幹夫さんのスライドと Small Color さんの音楽のミニライブ@銀座 Apple Store

時間を一時間間違えて(というかちゃんと調べないで)来てしまい、会場に着いたらまだリハーサル中であった。

開演時間まで Apple Store 店内をぶらぶらしてようと思ったのだけれど、金がないくせに物欲が湧いてきそうだったので外に逃げた。

ああ怖かった。

さて Small Color さんと首藤さんのアナログスライドとのカップリングだが、拝見するのは 07年9月のアサヒアートスクエア以来、今回で二回目。

アートスクエアのときもそうだったのだけれど、今回も映写面がグレー色。

スライドの光をほぼ吸収してしまうために、映っているものの発色が鈍くなる。

もったいないといえばもったいないのだが、Small Color さんの音楽に対し、これはこれで良かったと思う。

Small Color さんの音楽は輪郭がはっきりしており、淡く映し出されるスライドの質感がまるで夢の中でみたような色合いになっていたので、その互いのコントラストがほどよいバランスであった。

・・・とアートスクエアを観た時の感想でも書いたような気がするが、次回拝見する機会があれば、そのときはグレー色じゃない会場で観たい。。


会場に着くまでは、Apple Store、イコール、イベント会場、とちょっとあなどっていたのだけれど、いざライブが始まってみると出音が非常に素晴らしい。

というか、そんじょそこらのライブハウスのレベルを凌駕して、良い。

終演後にステージを観察しにいったら、Vo. マイクや Gt アンプ用マイクに、ゼンハイザーのいわゆる「クジラ」かとおぼしきマイクがセットされていた(!)

訊けば、マイク類に関しては P.A. を担当された方の持ち込みだったらしいのだけれど、そこに Small Color さんらに対する愛情が感じられて、なんだか嬉しかったのでした。

良い音楽をやっていると、良いスタッフに巡り合えるということだと思う。


会場を後にし、首藤さん、Hさん、Kさんらと軽く打ち上げ@会場近くのSKS(笑)

ちょっと妄想が入った話題で、妙にコーフンする。

たぶん、いまから胃袋を小さくしておく必要がある。

あるいは、代謝率を上げて、食べた物をすぐに燃やせる体にしておくか。

いずれにせよ、楽しいひとときでした。

ぼくだけお先に失礼し、帰宅。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

ご来場有難う御座いました!
チャーリーさんとのデュオは、今後も地道に継続して、将来的には音源を出したいと思ってます~

Shuhey Yam さんのコメント...

おおお、そうですか!
ぜひ頑張ってやってほしいです。
ともかくも、素敵なイベントありがとうございました。